いみちぇん！～新たな仲間!?秘密を知る女の子[合作] (ページ3)

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△雨の日…3 ページ3

モモside

放課後。人気がない廊下を歩く。

日直の仕事で遅れちゃった…。

はああっと大きな溜息をつき、階段を下り始める

「………な…っ」

なんか声がする！？

「なっ」て言った？

まさっまさか！！

違うよね…？違うと信じたい！！

ゆっゆゆゆユーレイなんかじゃない…っ！！！！

「直毘…さん……っ」

「はっはいいいっ！！」

小さく、でもハッキリとした声。

返事をしたくせにガチガチに固まっているわたし。

振り向くなんて高度なことできないよぉ～っ！！

「直毘さんっ、委員会のことなんだけど…」

ふぇっ？

キチンと聞こえた…、女の子の声だ。

「ごめんなさいっ」

パッと名前が出て来なかった…。

なんでだろう…

もう６年生…、学年全員の顔と名前、声は覚えているハズなのに？

「えっと、先生から伝言があって。ウサギ小屋の改造が──」

目の前で紙を広げ、指差しながら説明する彼女の名前は初音Aちゃん。

いつも大人しくて発言もない。休み時間になるとササッと図書室へ行ってしまう。

人とは最低限のことしか話さないし…。

特別な才能もないみたいで…。

あんまり話す機会がないんだ。

「て言う訳で取り止めになったみたいだよ…っ。紙も一応持って置いてって先生が言ってたよ」

初音さんの説明が終わり、ありがとうっとお礼を言ってから昇降口へ歩き出す。

ザアアアアアアッ

突然聞こえてきた、雨音

見るとバケツをひっくり返したみたいな大雨が降っている

「やっやだ…っ…」

わたし…傘持ってきてないのに。

持ってくれば良かった、天気予報をキチンと見れば良かった。

どうしようもない後悔に襲われる

左足を出しかけたまま、立ちすくむ

「大丈夫？」

絶体絶命、泣きそうな顔をしているわたしに後ろから、声がかかった

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次、のんちゃん！