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第1章 子供だった頃 1話 ページ2

「おら三成ー!さっさと鍛練行くぞおらー!!」
「うるせぇよ正則!!」
「どちらもうるさいのだよ、馬鹿。」

「「あぁ!?」」

とある昼下がり。おねねさまに呼ばれたから来てみれば
いきなりこの光景だ。
…三成がきてからと言うものの一日に何度もこのような光景を目にする。馬鹿は放っておこうと私はおねねさまに問いかけた。

「おねねさま、今日はどうしたんですか?」
「ああ、A!今日はね、あの子達に対忍び戦について教えて挙げてほしいのよ。頼める?」
「はい、任せてください!」

と、肩にずしりとした重みと冷たい視線を感じ私は顔をあげた。肩に寄りかかっているのは正則、冷たい視線を送っているのは三成だ。

「正則重い〜、清正、助けて!!」
「…おねねさま、俺たちとて女に負けるとは思いませんが。」
「まあまあ、そう言わずに!じゃあ頑張ってね!」
「行ってしまわれた、おねねさま…」

落ち込む清正と、元気な正則と、面倒臭そうな三成。思わずイラッとしてしまう。

…しょうがない、ここは本気でやるかぁー。

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作者名:みぞれ玉(イチゴ味) | 作成日時:2023年4月6日 0時

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