【バンやろ】一方通行両想い【巻宗介】

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翌朝、体が重くて頭が痛かった。
熱を測ってみたら、39度あったから、流石に学校を休むことにした。


…宗介。


ベッドに横たわりながら、ずっと宗介の事を考えていた。



初めて会ったのはあの屋上。
宗介が1人でギターを弾いてて、その姿がかっこよくって、その鋭い音色がかっこよくって、私は宗介に一目惚れした。



色んな人に情報を聞いて回って、やっと宗介の名前を知って…

勇気を出して初めて話しかけた日は、自己紹介すらロクに聞いてくれなくて大変だった。


いや、主に話を違う方向に持ってく大和先輩のせいもあったけど(笑)



翼先輩さんに、宗介好きだって事がバレてからは酷かったな〜(笑)

私と宗介くっつけようとして、努力してるのは分かるんだけど…
全部空回ってたし(笑)




私が宗介に告白した時も…
今でもちゃんと覚えてる。




『好きです！宗介先輩の彼女にしてください！！！！』



｢…別に、好きにしろよ｣



恥ずかしくって、宗介の顔、ちゃんと見れなかったけど…

『そ、それって…オッケーってことでいいんですか？！いいんですか？！？！』

｢…い、いちいちうるせーやつだな…
好きにしろっつてんだろ…｣


嬉しくって、舞い上がって、周りの人にも言いふらして…




思い返したら泣けてきた…




やっぱり私、宗介が好きだ…



宗介に嫌われちゃっても…
やっぱりちゃんと謝りたい。


明日、そういえばBLASTのライブ日だったな…


そこでちゃんと謝ろう！

さすがにより戻すのは無理かもだけど…
私が悪いんだし謝らないと。



よーし、そうと決まれば早く熱治さなきゃ！



私はもう一眠りしようとして、時計を見た。


12時半だった。



宗介…今日も屋上かな…

お昼、どうしてるかな…



ふと、そんなことを思った。

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