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【翼視点】
｢宗介のやつ…どこで何してんだよ｣
｢珍しいッスよね、宗介先輩が練習来ないなんて｣
｢俺、宗介探してみる！｣
大和がそう言って、スタジオを飛び出した。
｢そうだな。探してみるか｣
俺と徹平も、大和のあとを追って宗介を探して街をぶらついた。
宗介は近くの公園のベンチに1人座り込んでいた。
たまにギターの練習してるし、ここかなとは思ってたんだけど。
でもギターは弾いてないし…
これはAちゃんと何かあった？
でも徹平から倒れたって報告聞いて、教室飛び出して行ったし…
てっきり仲直りできたんだと…
｢宗介、お前今日練習だぞ。どーしたんだよ｣
｢…わりぃ。今ちょっとそういう気分じゃ…｣
宗介がギター弾く気分じゃなくなるって…
マジで何があったんだよ…
｢どうしちゃったんスか？Aとなんかありました？｣
やっぱそう思うよなー。
俺達が黙っていると、宗介は小声で呟く。
｢アイツとは別れた｣
｢えっ？！｣
｢だから…もう別れたんだよ｣
｢ど、どーしてッスか？！だって宗介先輩、Aのこと心配して…｣
俺達が問い詰めていると、宗介は立ち上がってどこかに歩いていく。
｢おい、どこ行くんだよ！｣
｢今はお前らと話したくねぇ｣
何か、一番最悪なパターンに陥ってるんじゃ？！
取り敢えず宗介を呼び止めないと…！
｢どうして逃げるんだ？｣
俺が呼び止める前に、大和が宗介を呼び止めた。
｢宗介はAの事、嫌いになっちゃったのか？｣
それを聞いた宗介は、ピタリと動きを止めて俯いた。
｢そんなわけねぇだろ…｣
｢じゃあ何で別れちゃったんだ？｣
宗介は黙っている。
｢傷つけないために離れるのか？宗介はそれでいいのか？｣
｢…じゃあ、俺はどうしたらいいんだよ…｣
宗介の声は少し震えている。
あー、そうだった。
宗介だもんなぁ…そんなに上手く立ち回れるわけ無かったよなぁ…
俺はちゃんと二人の様子を見ないで放置したことを後悔した。
｢素直になった方がいいと思うぞ！好きなら好きって言わなきゃ…Aもそう言ってもらえるのを待ってると思う｣
宗介は黙って向きを変えた。
｢………帰る｣
宗介はスタスタと帰って行った。
さすがに誰も呼び止められなかった。
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ねこやま - こんな宗介との夢小説を待ってました・・・！！とっても素敵でした！デレ宗介が私的にドストライクです(*^▽^*) (2017年9月10日 2時) (
レス) id: 235df810dc (このIDを非表示/違反報告)
しおすけ - 続きがどうなるのか気になります･･･！ これからも頑張って下さい！ (2017年8月15日 1時) (レス) id: e43c8046ad (このIDを非表示/違反報告)
バンド野郎(プロフ) - 宗介推しにはたまらないです！面白いです！これからも頑張って下さい！ (2017年8月7日 13時) (レス) id: a229efa11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2017年8月7日 5時
