133話 ページ45
必要ない
貴方「あ、はは…」
乾いた笑いが口から吐き出た
なんで…
貴方「そうか…私は、結局そんな物だったんだな」
簡単に切り捨てられる駒
黄瀬「Aっち?急に」
彼の目に映っている私は、何も映さない真っ黒な目をしていた
貴方「結局、お前たちも私自身なんて見てなかったんだな」
周りと同じように
緑間「おい。何を言ってるのだよA」
彼の目に映っている私は、口角を少し上げていた
貴方「結局は、私はさつきの代わりにもならなかったか」
それ以下の価値だったのか
紫原「な、なに言ってるのさAちん…」
彼の目に映っている私は、拳を強く握っていた
貴方「結局のところ、アイツ等と同じようなものだったのか」
きっと、お前らなら仲間になれると思ったんだ
青峰「A!なに言ってんだ!!」
彼の目に映っている私は、しっかりとお前らを見つめている
貴方「結局さ、私なんて道具だった」
ただ、それだけなんだろ?
赤司「A。言い方が悪かった。だが少し落ち」
貴方「近寄らないでくれ」
彼の目に映った私は、とうとう下を向いた
「おい」と乱暴に腕を握ってくる”青峰”の腕を勢いよく振り払う
瞬間、全員が目を開いてこちらを見つめた
貴方「お前らを、仲間だと思っていた私が馬鹿だったんだな…!」
きっと、みんなめんどくさいとでも言うように顔をしかめているんだろう
でも、目の前が霞んでよく見えなかった私は、そのまま部屋を飛び出した
後ろから、焦った静止の声を無視してただただ走った
桃井「!Aちゃん!?」
さつきに止められるまで、無我夢中で走っていた
貴方「さつ、き…」
桃井「なっ…どうしたの!」
貴方「ごめ…っ私…もう、皆とバスケできない
もう二度と…!キセキはバスケを好きに何て…!仲間を作るなんてしない…!」
桃井「何で…?どうしたの…?どうしてそんな酷いこと言うの!?
Aちゃんが大丈夫だって!!」
貴方「ごめん…もう、もう戻れない…!戻れないところに来てて…!
それに、気付けなかったんだ…!」
桃井「うそつき…!Aちゃんの嘘つきっ」
そういいながら、”桃井さん”は涙を流す
桃井「Aちゃんが任せろって…!大丈夫だからって!!」
貴方「ごめんなさい…ごめんなさい…!」
桃井「最低!!絶交だよ…!」
そう言った桃井さんから逃げるように離れた
ただ、テツヤに会いたくて
そのまま走った
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ワンころ(プロフ) - ありがとうございます!(*^^*) (2019年7月27日 11時) (レス) id: 45c33b87fc (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - どのパートも、パスワードは0819で登録してあります! (2019年7月27日 8時) (レス) id: d046d22719 (このIDを非表示/違反報告)
ワンころ(プロフ) - すいません!Part4のパスワードを教えてください!! (2019年7月27日 2時) (レス) id: 45c33b87fc (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - リア充、悪女、ぶりっ子、うざい奴撲滅委員会さん» 夢主ちゃんは、東方のことを軽くしか知らない…という設定にしようかな。と思い、ルーミアの見た目を見て、今吉さんロリコンかよwwwwワロスワロスwwと考えました(真顔)その後、今吉さんにルーミアの説明を受けたあと、東方にハマりました純粋な子ですね! (2017年9月10日 10時) (レス) id: d44032c5c0 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - リア充、悪女、ぶりっ子、うざい奴撲滅委員会さん» 私的に一番好きなのはやっぱフランちゃんですかねwあの無邪気さの中にある寂しがりやな部分。そしてお姉様想い!!無知で色んな事を知りたがるところが本当に可愛い!…と、根っからのフランちゃん好きです( ^ω^) (2017年9月10日 10時) (レス) id: d44032c5c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:46猫 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年8月30日 21時