【文スト】幼少化トリップ(笑)

少年30 ページ32

「森さん、そろそろ探偵社に帰して下さいな。太宰さんの営業スマイルが恋しいです」



　 ・・
「……そうだよね。でも、君を帰すことはできない。何故なら、此処はマフィアだから。全てを知っている君は、いずれ私たちの力になる」





矢張りこうなってしまうんだ




“安心し給え”




太宰さんの言葉が脳裏をよぎった





“子供一人守れない程落ちぶれていないよ”




あの日の太宰さんが嘘をついてるとは思えない





だから、“助けられる“まで待ってやる




「……どうして僕が全てを知っていると思うの?因みに、全てって、具体的には何を?」




「解るだろう。我々ポートマフィアのことも、探偵社のことも、個人の情報(ﾌﾟﾛﾌｨｰﾙ)も。全て君の言動から導き出したのだよ」

「マフィアに誘拐されても落ち着いている態度、太宰くんの偽った笑みも。前回逢ったときは騙されたけど…。今の方が本来の性格の筈だ。違うかい？」




森さんの説明は、全て的を射ていた




そして、此までの自分の迂闊さを恨んだ





「…そうですね。僕は全て知っています。この街の未来も、プロフィールも」



「矢張りか。…それを踏まえてもう一度聞くけど、君の異能力は先程の2つで本当かね」



「はい。嘘偽りも有りません」




「そうか。…では、もう一つだけ聞こう。








.




君は






.







何者だ」

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