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ふう。
ため息をつきながら私は歩く。
中学生になってから、何もかもめんどくさくて嫌なものに感じるようになった。
学校の授業
友達との会話
何気ない日常
照りつける太陽
入れ替わる季節
本当にいやに感じる。
理由はあったような気もするし、ないような気もする。
とにかくそういうことは思い出したくない。
身体と頭が拒絶する。
そして、
中学生になってから早3ヶ月
もう七月だった。
もちろん蝉の音が鳴り響いている。
この蝉の音が去年より五月蝿く感じるのは
私が3週間ほどひきこもっていたからだろう。
まあ私がひきこもるのは
外に出る意味もなく学校も分かりきったことしか言わないので当然と言えば当然だ。
今日は土曜日
なぜか私は外に出たくなった。
だから出た。
ただ別にどこかにいく気はしないので
太陽の熱を受けて歩くたびに熱さが伝わるアスファルトを
蝉の音を聞きながらふらふらと歩く。
今年の八月はこの蝉たちはもっと五月蝿くなるのだろうか。
それとも私と同じように腐るのだろうか。
そういうどうでもいい蝉のことを考えながらも
ふらふらと歩き続ける。
さっきから本能的に進んでいる気がする。
右、まっすぐ、左
もうそこは私の知っている景色はなかった。
そして、これがすべての始まりだったーーーーーー
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作者名:ゆきだるまうさぎ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/38a45e840c1/
作成日時:2016年9月22日 14時