復讐と恋とヨングク９ (ページ4)

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★電話の声-３- ページ4

ヨングクside

このままでは眠れない。

俺はミヨンに電話することにした。

｢平常心、平常心…。｣と呟きながら。

ﾄｩﾙﾙﾙﾙ…

｢ヨボセヨ。｣とミヨンの声が聞こえた。

｢俺だけど…。寝てたか？｣

｢ヨングクさん？｣

｢ああ。｣

｢ベッドに入ったけど、まだ眠ってはいませんよ。｣

｢少し話をしないか？｣

｢はい。｣

｢あっ、おめでとうございます。１位を取ったんですね。凄いです。｣

｢ああ。｣

｢私、あの曲好きです。歌詞も大人っぽくて、ダンスもセクシーですね。室長と一緒にテレビでカムバックステージも見たんですよ。｣

いつも物静かなミヨンが、嬉しそうな声で話しかけてくれる。

俺は聞きたいことがあって電話したのに、中々本題に入れず…ミヨンのペースで話が進んでしまう。

｢それから今日ヒムチャンさんがマンションに来て…｣と言いかけたところで、｢待ってくれ。｣とミヨンの話を遮った。

はぁ！？ミヨンのマンションに行った？

あいつ、ミヨンのマンションまで知ってるのか？

｢今日はもう遅いから、話しはまた明日にしよう。｣

｢ごめんなさい。ヨングクさんのことも考えないで、お喋りし過ぎましたね。もう切りますね。おやすみなさい。｣

ミヨンのしゅんとした声で電話は切れた。

｢ミヨンごめんな。｣

俺の知らないヒムの行動。

あいつは何を考えているんだ。

ついでに俺も切れた。