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「太輔くん、て呼ばれてたんですね」
「そうそう、まだ学生だったしね」
ここの飯なんでもうまいから好きに頼んでいいよとメニューを渡す。
河嶋さんはさすがにまず飲み物メニューを見ていて、家まで送るから好きなだけ飲んでというと申し訳なさそうに笑った。
「さすがに一人で飲むのは…」
「俺河嶋さんがおいしそうに飲んでるのとかみるの好きだからさ」
こんな回りくどい言い方でしか今はまだ好きだといえなかったけど、河嶋さんは恥ずかしそうに下を向いてしまって。
何か言ったらさらに照れてしまうんじゃないかと思ってとりあえず話を切り上げて河嶋さんのビールと食事をいくつか頼む。
ほどなくして飲み物とすぐにつまめるものが出て、ひとまず河嶋さんと乾杯することにした。
「河嶋さん前好きだって言ってたバンド解散しちゃったって言ってたじゃん?」
「前にお貸ししたCDのバンドですよね」
「そうそう、あのボーカルの人が新しいバンド組んでるじゃん」
好き?と聞く。
「結構感じが似てるので聴いてますよ」
「じゃあ今度ライブ行かない?」
関係者席のチケットとれるかわかんないけど…と言えば大きく目を見開いて河嶋さんが俺を見た。
あ、河嶋さんっていつもシンプルな格好してるけど結構顔立ちはかわいいんだな、なんて好きになったくせに今更そんなことを思う。
それくらい、河嶋さんの顔以外の部分ばかりを見てきたってことなんだろうけど、我ながら少しだけおいおいと思ってしまった。
「あ、このフライすごくおいしいです」
「でしょ!サクサクに揚がってておいしいよね」
「煮物も家庭的でいいですね」
「もうちょっとスタジオから近いともっといいんだけどね」
レッスン場が近かったからさ、なんて昔の話をしながら3週間ぶりに食事をした夜はめちゃくちゃ楽しかった。
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めろんぱん(プロフ) - minaさん» はじめまして(^-^*)コメントありがとうございます!そして曲まで聴いて下さったんですね!このお話を書くのにどうしても使いたかった曲なので、実物を聞いていただけてうれしいです。これからも不定期更新ですが頑張りますのでまたぜひ遊びに来て下さいね! (2015年9月2日 2時) (レス) id: 694980591a (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 初めまして。この作品の更新を楽しみにしてます!minaです。突然のコメント失礼します(_ _) めろんぱんさんが紹介してた曲、聴きました。すごくいい曲でこの前までの自分の気持ちと同じ歌詞で泣きました。 (2015年9月1日 16時) (レス) id: 8608d5ef27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2015年8月6日 2時