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「太ちゃん」
「あ、マイコ」
婚姻届のついでにキスまでさせられて真っ赤になった彼女が壁際でもたれていた俺のところに逃げてきた。
「今日、ありがとうね」
「なにいまさら」
「ううん、太ちゃんにはいっつも助けてもらってばっかりだなぁって」
「…だって俺親友だし」
「そうだったね」
顔を見合わせて2人で笑う。
「そういえば、今日の渉くんのスーツ買ってくれたの太ちゃんなんだって?」
「そう、マイコの好みでしょ?」
「うん!すっごくかっこいいと思った」
「ノロケとかいりませーん」
「違うよ!スーツの感想!」
でも太ちゃんにはめずらしいデザインだね、といった彼女は女の勘ってやつなのかするどくて…。
「……太ちゃん、もしかして好きな人できた?」
「へっ、できてないけど?」
「あれ、そうなんだ」
あのスーツ誰かと選んだのかなと思った、という彼女にそれは正解だと伝える。
「スタッフさんに相談乗ってもらったんだ」
「なーんだ」
「なんだよ、俺意外と一途なんだけど?」
言外に彼女が好きだと言ってみれば、彼女も笑って。
「太ちゃん、もしも好きな人ができたら…相談乗るからね」
「……うん」
返事をしたところで玉が彼女を遠くから呼んだ。
「『好きな人ができたら…』とか、残酷だって」
そんなの全然想像もつかなくて。
ふと見れば、彼女はワンピースをひらひらさせながら玉に抱き上げられて。
酔った二階堂が彼女のほっぺたにキスしようとして渉に怒られている。
北山と宮田は高いシャンパンあけてるし、千賀は彼女のワンピースの裾をもう…なんていいながら直している。
「まだまだ、かな」
『きっといまのわたしにはあなたいじょうはいないでしょう』
まだ想わせてほしいと素直に思った。
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めろんぱん(プロフ) - minaさん» はじめまして(^-^*)コメントありがとうございます!そして曲まで聴いて下さったんですね!このお話を書くのにどうしても使いたかった曲なので、実物を聞いていただけてうれしいです。これからも不定期更新ですが頑張りますのでまたぜひ遊びに来て下さいね! (2015年9月2日 2時) (レス) id: 694980591a (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 初めまして。この作品の更新を楽しみにしてます!minaです。突然のコメント失礼します(_ _) めろんぱんさんが紹介してた曲、聴きました。すごくいい曲でこの前までの自分の気持ちと同じ歌詞で泣きました。 (2015年9月1日 16時) (レス) id: 8608d5ef27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2015年8月6日 2時