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今日も宮田は絶好調だ。
「清少納言は結構当時の貴族にも毒舌でねー…誰かさんに似てるよね？河嶋さん」
「…可愛くない生徒ですみませんね」
「あれ、自覚あったんだ」
でもそんなところも可愛いよ、という宮田の言葉に寝言は寝てから言ってください、と冷たく言い放てばクラスでくすくすと笑いがこぼれる。
私たちは元通り。
『やっぱり宮田は2次元の限界を感じてAに戻ってきたんだ』とウワサが立ったけれどそれもすぐに収まり、1年以上追いかけられては逃げていたにぎやかな日常が戻ってきた。
でも。
「…宮田ぁー？」
「こらこら、俊哉って呼びなさい」
「…先生のくせに」
授業では相変わらずの関係をつづけながらも、こうして放課後国語科準備室によることが日課に加わった。
そして。
「あ、やっぱりここにいた」
「裕太くん！」
「うへー…またお義兄様かよ」
私が宮田のところにいると裕太くんがちょくちょく邪魔しに来る、という光景も毎日のこと。
実は宮田は私と裕太くんが付き合っているとずいぶん長い間誤解していたようだけれど、実は義理のお兄さん。
年の離れた姉の旦那さんだけあって姉と二人で砂糖のように私を甘やかしてくれる。
それも聞いたときの宮田のがっくりした姿は…ちょっと見ものだったかも。
「やっぱ教師として男女交際は厳しく取り締まらないとね」
「玉ぁー…」
いや、確かにAはめっちゃかわいいけど…という宮田に玉からすかさず呼び捨てすんなって、と突っ込まれ、部屋の隅っこでいじける宮田を横目に裕太くんは私に近寄った。
「Aちゃん、よかったね」
いつものように頭を撫でて裕太くんは部屋を出ていく。
「うー…今日も玉に邪魔された」
そんなことを言いながら部屋に備え付けのソファーに座った宮田は当たり前のように私の腕を引いて、私も素直に膝の上に座る。
そう…2人きりになれば教師でも生徒でもなくて…。
「何にやついてんの」
「感慨にふけってんの！Aがやっと俺のものになったなぁって…」
うれしそうにそんなことを言う宮田に私まで笑顔になりそうになるけれど…あいにくそんなに素直じゃないから。
「っ…宮田…ウザいっ」
「でも、好きでしょ？」
「…知らない」
そんなかわいくない私に宮田はにっこり笑って。
「俺はね、大好きだよ」
優しくキスをしてくれる。
宮田なんて…いっつもウザくてしつこくて。
大嫌いだけど、大好き。
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めろんぱん(プロフ) - mizukitama0810さん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけて何よりです。まだあと3人分ありますのでお楽しみに！ (2014年12月8日 2時) (
レス) id: ce7d0548e5 (このIDを非表示/違反報告)
mizukitama0810(プロフ) - 楽しみやで！ (2014年12月8日 0時) (レス) id: fa4a017977 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - momo☆さん» いつも遊びに来てくださってありがとうございます！「近くて遠い」をほったらかしてこっちに浮気してます(^-^;)今後は横尾さん、ガヤさんと続いていきますのでお楽しみに☆ (2014年12月6日 4時) (レス) id: f54a071e3d (このIDを非表示/違反報告)
momo☆(プロフ) - 遅くなりましたが新作おめでとうございます！ドキドキきゅんきゅんさせて貰ってます♪まだのメンバーのも楽しみ＼(^o^)／ (2014年12月5日 8時) (レス) id: ac44057ad7 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - むちゃちゃさん» コメントありがとうございます！今までのお話も読んでくださっていたなんてうれしいです。やっぱりあのね帳ありましたよね？私の友人はなにそれ？状態でしたが(^-^;)これからもマイペース更新かと思いますが頑張ります！！ (2014年12月1日 3時) (レス) id: ce7d0548e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2014年11月29日 2時
