切実 ページ9
『あく組のアジトが…潰された？』
スター団ほのお組のアジトに来てから随分と日が経ったある時、とある人物が訪ねてきた。
「ウソだろ。あのピーニャが負けたってのか？」
「さよう、昨日下部の者から連絡があった。」
メロコちゃんの言葉に頷くこの忍者のような男性はどく組リーダー、シュウメイくんだ。
顔は何度か合わせた事があるが、私は一部の除き、女性陣以外とはあまり話さないので会話をした事は殆どない。
「どうやらここにはウワサのA殿もいる様だが…」
『…ぇ。』
何で私の名前を…と考えている内にシュウメイくんと目が合い、彼が眼前へと迫る。
身長差により必然に首の角度を上げると、彼の顔のパーツがよく見えた。
顔の4分の1が見えなくとも分かる端整な顔立ち、きめ細やかな肌。
美しい碧眼に私が映り、歪められる。
「もうお帰りなされ」
＿＿＿＿＿＿＿これは警告だ。
私はバトルもまともに出来ない足手まとい。ここに居られて迷惑な気持ちは十分に分かる。
私は申し訳なさで自身の腕をギュッと握り締め、俯いた。
『すみません。ご迷惑を＿＿』
「ざけんなシュウメイ！Aは帰らせないから、なっ！」
それは突然だった。
メロコちゃんは私の腕をグイッと引くとシュウメイくんに飛び蹴りを決めたのだ。
もう一度言おう。“飛び蹴りを決めた”のだ。
『、』
え。ん？？？？？？
シュウメイくんとメロコちゃんは互いに眉を顰め、睨み合い、合図もなく大討論を始める。
「団の事件に、A殿を巻き込む訳にはいかぬ！」
「はぁぁ？テメーはただ、Aがほのお組に居るのが気に食わないだけだろ！」
「ちが…我は純粋にA殿の身を案じ＿」
「ウソつけ！このシスコンがぁ！」
「話を途切るでないィ！」
暫くすると喧嘩の声聞きつけ、少しずつ団員が集まって来るが、それでも2人が止まる事はなかった。
『……。』
お願いですからもう辞めて下さい。本当に…切実に。
終わり
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猫 - 最後にはアオイチャンも女主人公に惚れてもいいかもしれないと思ってしまう (9月10日 18時) (
レス) @page9 id: 9bec8d2a38 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私愛され大好物なので嬉しいです！ポケモンsvのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (5月6日 20時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
チーズケーキ - あー。続きが気になる！ 忙しい時期かも知れないけど更新頑張ってください!! (2023年3月17日 23時) (レス) @page9 id: 963d27cd00 (このIDを非表示/違反報告)
塩 - めちゃくちゃ面白いです。頑張ってください (2023年1月20日 10時) (レス) @page9 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
ぱらら(プロフ) - 私、この作品めっちゃ好きです！！私さん更新頑張って下さい！ヽ(*´＾｀)ﾉ (2023年1月16日 23時) (レス) id: 528bfd8f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：私 | 作成日時：2023年1月4日 19時
