転生したらまた呪術師だった件【呪術廻戦】

episode.23 ページ24

Aside





病室の外で待っていると、棘の呪言が聞こえた。





でも、祓われた気配は無い。





おかしい、と思って病室に行くと、棘が血を吐いて座り込んでいた。





ちょっと、棘たちには重すぎたかな。





『何、へばってんの。早く立ちなよ。死にたいの？』





棘にそう言って私は呪符を出す。





狗巻家の"呪言"と瓔珞家の術式は相性がいい。





なぜなら、瓔珞家相伝の術式から生成される風によって狗巻家の呪言は効く範囲・効力が増幅、増量するからだ。





それは私の術式、神楽家相伝の呪符操術でも使える。





なんなら神楽家の方が相性が良い。





私が精製する呪符に狗巻家の呪力を流し込む。





それから、使う術師が自分の呪力を流し、言葉を発すれば、効く範囲・効力が増幅、増量した呪言を使うことができる。





それを狗巻家である棘が使うとさらに効力は増す。





具体的に言うならば、棘が普段使う呪言の2倍の効力だ。





そして、その呪符の1番の強みは反動が来ないこと。





反動が来ないから1日に何枚もその呪符を使うことができる。





まぁ、その分作るのも大変なんだけどね。





『呪符操術・造。』





私は棘やパンダが動けることを確認して、呪符を精製する。

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