wine glassに注ぐ君の心を【第5人格】

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『Mｒ.今日はどんなワインにしましょうか』

ライトを反射して緑や紫に光るワインボトルを両手に持って、目を細めながら問うソイツ

”ソムリエ”という職業を知ってるかな？
お子様にはまだ早いだろうけど

主にワインを扱う職業

ソムリエナイフをポケットから出して、コルクを抜く

『注がせて頂きますね。このワインには、やや酸味があり、尚少し甘いフレーバーになっております。…そう、…まるで……君みたいだ』

途中でワインの説明を吐き捨てて…本音を漏らした

中性的な顔立ちをしたソムリエは、誰もいない席に目を向けてワイングラスをそこに置いた

『君がいなくなって……もう何年だろう。私は、もう君の好きなワインを作ることしか出来ない。』

ワイングラスに君の心を注ぎ込んで……飲めたなら

私と君はずっと一緒にいれたのに

大切な親友は、赤ワインのように赤くなって死んだ執筆状態：連載中