ポッキーの日ですけど。

裕くんとポッキーの日。 ページ5

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お風呂あがり、
髪の毛を白いタオルで拭きながら

リビングに戻ってきた裕くん。





「A、

今日ポッキーの日って知ってた？」



「あ〜、ニュースでやってたの見た。」



「そかそか。」





それから、携帯を見た裕くんは

“ ははっ ”と笑った。




どうしたの？って聞くと

これ見てよ。とある画像を見せられた。





「これ、限定品なんだけどさ…

宮田今日、買えなくて落ち込んでたの。

でも、彼女さんが買ってくれてたみたい。」




「彼女さん、ナイスだね！(笑)」




「宮田の彼女、

宮田のことほんと好きだからな〜。」




「そんな感じするね^ ^」





……ん？待って。

今の言葉、聞き捨てならないよ？(笑)



私も、
裕くんのこと本当に好きだよ？





だから、

「私、裕くんの事ほんとに好きだよ？」

って伝えると


「知ってるよ。」と

普通に返されてしまった。





何とも思ってくれないんだ、

と思いながら裕くんの横顔を見たら




耳が真っ赤になっていた。






……照れてる//





「裕くん、好きだよ？」



「知ってる、」



「……大好きだよ？」



「……知ってる。」





首元まで赤くなってる裕くんを見て

ふふって笑うと


“ あー、もう！// ”

と言って
リビングから出ていってしまった。





「からかいすぎたかな。(笑)」




なんて思っていると

ポッキーを片手に裕くんが帰ってきた。





「罰として、ポッキーゲームをします！！！」



「へ？」



「俺ばっかり、なんかヤダ。(笑)」



「……？(笑)」





“ はい、くわえて〜 ”

と言いながらポッキーを差し出す裕くん。



パクッとくわえると
裕くんも反対側をくわえた。




「ひくひょ〜(いくよ〜)」



と裕くんが合図して
段々とポッキーを食べていく。





裕くんを見ると顔が真っ赤で…/


私の罰ゲームじゃなくて、
裕くんの罰ゲームになってない？(笑)





“チュッ”って唇が触れると


「これ、ダメだわ…/(笑)」


と照れながら裕くんが言った。





これが、

私と裕くんの11月11日。







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