ポッキーの日ですけど。

わたくんとポッキーの日。 ページ2

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家に帰ってきたわたくんは
すぐにキッチンへと直行した。




「今日は晩御飯作ってくるの？」



「今度、キスBUSAで料理するんだよね。」



「……練習？」



「そう。」




“ 練習 兼 晩御飯。(笑) ”

と、歯を見せながらわたくん笑ってた。




私の彼は

今日が“ ポッキーの日 ”と
知っているのだろうか。(笑)



知ってたとしても…
くだらない。とか思ってそう。



いや、絶対に思ってる。(笑)




「わたくん、今日何の日か知ってる？」



「え、分かんない。」




野菜を切りながら
答えてくれたわたくん。




「11月11日だよ？」



「ん〜……ゾロ目の日？(笑)」



「……何それ。(笑)」




それからは、
あんまり邪魔しちゃいけないと思って

キッチンから離れた。




それにしても、

ゾロ目の日って、




そうかもしれないけど……(笑)








リビングに戻ってから

何もすることがなくて
ソファーに座ってボーッとする。




すると、

テーブルの上にあるポッキーが目に入った。





「…え？」




もしかして、

わたくんポッキーの日って知ってたの？




急いでキッチンに行って


わたくん！って呼ぶと、
走らない！って怒られちゃった。(笑)





「これ、」



「あー、なんかポッキー食べたくなって。(笑)」



「今日、ポッキーの日なんだよ！」



「へ〜、」





知ってて買ったのか、

知らないで買ったのか、



もはや、どっちか分からない。(笑)




「ね、わたくん。」



「ん？」



「……ポッキーゲームしたい！」




ちょっとした憧れがある私。

なんか、すごくいいと思うの！！！




すると、わたくんは

「食べ物で遊びたくない。」

と言い放った。




「ですよね、、、」




わたくんに調子乗って
言うんじゃなかった……と今更後悔。




俯いてると

A、って呼ばれて顔を上げた。








すると、

唇に軽く何かが触れた感覚。




「…へ？」



「俺らは、ポッキー無くてもキスできるだろ？」



「……//」



「……照れんなよ。(笑)」






これが、

私とわたくんの11月11日。






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