ポッキーの日ですけど。

みっくんとポッキーの日。 ページ1

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同棲してる彼を待ってる私。




“ 今日は、ポッキーの日ですね！ ”

なんて、テレビに映る女子アナが話してる。




「ポッキーの日か……」




私が学生の頃は
そんなの無かったよね…？




今どきの学生は

昼休みにでもポッキーを食べて
盛り上がってるのかな。




そんな事を考えてると

“ ただいま。”と彼が帰ってきた。





「おかえり、」



「ただいま、A。」



「今日、仕事早かったんだね！」



「収録、早く終わってさ。」



「そうなんだ…お疲れ様^ ^」





ふと、みっくんが置いた
テーブルの上の袋を見る。



あ、これ？

と私の視線に気づいたみっくんが
袋から中身を取り出した。





「……ポッキーだ。」



「二階堂がたくさん買ってたから

つられて買っちゃったよ。(笑)」



「ニカちゃん、たくさん買ってそう。」



「ほんと、イメージ通りだよな(笑)」






1袋もらっていい？と聞くと、

いいよ。とみっくんが渡してくれた。




袋を開けると
チョコの香りがふわっとして

“ これこれ。 ”と思いながら

１本取ってポキッと音を立てながら食べた。





「あ〜、美味しい/」



「ん、俺も1本ちょうだい。」




みっくんが部屋着に着替えて
私の隣に腰を下ろした。




「はい！」



「ありがと。」




テレビには

学生達が“ ポッキーゲームをしている ”
動画が流れていた。




「うわ、青春だね！」




と横を向くと




「ん！」




とみっくんがポッキーをくわえて
こっちを見ていた。




「え？するの？(笑)」



「ん！！！」




軽く私を睨んで

早く！と催促するみっくん。




「…はい/」




少し照れながらもポッキーをくわえた私。



じっと見つめられているのが恥ずかしくて

目線を外すと後頭部に手を回された。




「ん！！？」




すると、みっくんの顔は

もうすぐそこにあって……






“ チュッ ”

と軽くみっくんの唇が触れた。





「……んっ、みっ………っ」




それから、段々深いキスになって

口の中はほんのりチョコの味がした。




「はぁ………はぁ……」



「…ごちそうさま。(笑)」



「もう……/」






これが、

私とみっくんの11月11日。






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