II-2 ページ9
「タイムリープの
「佐野と稀咲、2人は2005年の8月に出会っています。どちらか一方と接触し、行動を共にして出会いを止めてください」
2人が握手をする。
ドクン
途端に花垣の視界から直人が消えたと同時に目の前には制服姿で構えている男。
ここは公園だろうか。
辺りは見渡す限りの不良達がこちらを見て はやくやれや!!、ぶっ/殺/せ!!等の罵倒が聞こえた。
「えええ!!! 何? この状況!!!?」
ちょっと待て!と、ポケットから携帯電話を取り出し日付を確認する。
携帯の画面に表示された日付は2005年の7月6日である。12年前の今日だ。
花垣は改めて、タイムリープしたんだ!と思った瞬間、頬に強烈な痛みを感じて意識を手放した。
「はっ!!!」
気がつくと、先程まで周りにいたギャラリーは居なくなっていた。体を起こし、花垣は周囲を確認した。
先程の1発で気絶していたようだ。
「オーイ、花垣起きたぞー」
「テメー、ワンパンでのされてんじゃねーよボケ。
みんな金賭けてんだぞ」
柄の悪い男が なぁ?キヨマサ、と階段の上に座り煙草を吸いながら札を数えてる男に声を掛けた。
「ギャラリー集まんなくなったらこの喧嘩賭博も終わりだ」
「「喧嘩賭博!?)」
そう、先程行われていたのは喧嘩賭博だった。
中央で2人を戦わせ、ギャラリーはどちらが勝つかに賭ける。 金を数えているのはその主催者である、清水将貴、キヨマサである。 清水は東京卍會の一員だった。
「とりあえずそのカスにヤキ入れとけ」
清水はそう言い放つと、花垣の周りにいた男たちが蹴り始めた。 花垣は咄嗟に頭を手で隠し、顔を伏せて背を丸める。
「(忘れてた。俺はコイツらの言いなりだった。 無理矢理喧嘩させられて、ヤキ入れられて、毎日、毎日……
生き地獄だった。 だから逃げた。
友達も、彼女だった橘も捨てて…)」
ひとしきり暴行を受けると清水は立ち上がり、男たちもそれに続くように歩き始めた。
先程受けた痛みに堪えながら花垣は立ち上がり、立ち去ろうとしていた清水に声を掛ける。
「あの…えっと…キヨマサ君達って東京卍會ッスよね?
オレ、トップの佐野って人か稀咲って人に会いたいんスけど……」
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イアル(プロフ) - 清良さん» コメント有難う御座います!本場の方からのアドバイスは本当助かります!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年9月21日 10時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - 自分が広島県民なので読んでて面白いです(^^)vじゃけえとか疑問文には語尾にじゃろ?とかつけたらもっと広島弁ぽいかもしれません!!応援してます!! (2021年9月19日 16時) (レス) id: a5914266a6 (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - うさぎさん» 有難う御座います。頑張ります! (2021年9月17日 13時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - セリフ1つ1つに方言意識してくれとるんじゃなって感じました。最高です。応援してます! (2021年9月17日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - 援さん» 有難う御座います。きちんと完結させられるよう頑張ります! (2021年9月17日 0時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イアル | 作成日時:2021年9月12日 0時