【血界戦線】出口のないこの世界で (ページ7)

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出口…06 ページ7

なんとか、この世界についてはわかったかも

ここはヘルサレムズ・ロット(ＨＬ)という都市で、あの化け物は異界(ビヨンド)

人類と共存しているとか…共存しなくていいよ

「あー…もうこんな時間か…」

ライブラに行く準備をして、鍵を持ち、部屋を出た

≪ライブラ≫秘密結社。牙狩りと呼ばれている世界的規模の組織

「力のない俺がいて、いいのか…？」

足手まといになるだけでしょ…、と思いながらライブラに向かう

＊＊＊＊＊

「おはようユエ君」

「おはようユエ」

扉を開けるとそこにはクラウスさんとスティーブンさんが優雅にくつろいでいた

「お、はようございます」

俺はどこにいればいいのだろう、と考えていると隣にギルベルドさんがいた

「おはようございます」

「おはようございますギルベルドさん」

辺りを見回すと他の人はまだ来ていないみたい

騒がしかった昨日とはまるで別の場所に来ているような錯覚になる

「あの…」

「ん？どうかしましたか？」

「なぜクラウスさんやスティーブンさんは俺のことをこんなにも気にかけてくれるんですか？会って間もない俺を、」

「うーん、なんでだろうな。多分───…」

＊＊＊＊＊

「ダイナンズダイナー…？」

中を見るとそこにはレオがいた

「いらっしゃい！」

元気な声で挨拶をする女性

俺はどうも、といいレオの隣に座った

「レオ」

「うわぁ…！びっくりした…ユエさんですか」

「そんなにびっくりした？」

クスッと笑うと、店員さんに珈琲、と頼む

「ここでなにを？」

「ん～、なんとなくだよ」

「へぇ…」

珈琲を受け取り一口飲む

珈琲の苦い味が口の中に広がる

「その猿ってさ、名前あるの？」

「うん。ソニックって名前なんだ」

「へぇ～音速猿にソニックね…」

いいんじゃない、といいまた珈琲を飲む

レオとは少し雑談して、店を出た。