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上層部に、とりあえず傘屋問題が解決したことを報告しておく。
まぁ誰かが傘を買う前に解決したのが幸いだった。先に買っている人がいたらまた何かとややこしい事になるだろうし、上層部も騒ぎ出してしまうから。
一足先に部屋に戻ろうかな、今日は任務もないし、ゆっくり休めそうだ。
端末をポケットにしまい、伸びをする。最近肩が凝ってるかもしれない、だなんてそんなことを考えていると。
「っ―――………！？、び、っくり、した………、」
「ん？おぉ、さっきの子やん！やっほ〜」
「え、あ、どうもです………」
片手に赤い傘を持ち、ひらひらと手を振るのは、つい先ほど見た彼だった。
切れ長の瞳は何を考えているか読めず、一見すると怪しく見えてしまうが、高い鼻や薄く整った唇は純粋に綺麗な物として受け入れることが出来た。
「あの………大丈夫でしたか？その、傘屋のこと………」
「あー、反省文書かされたけどまぁだいじょーぶ。それより誰や？名前聞いたっけ」
「いえ………」
そういえば自己紹介してなかったな、と思い出す。この人も三重高専の人なんだろうけど、わたしの記憶能力がダメなのか本当に初対面なのか分からないが、とにかく会った覚えがない。
「わたしは……禪院星来です。一年生です」
「ふ〜ん、よろしゅう。俺は
「…………ぜんっち……？」
「？おん、あだ名」
「あだ名…………」
ぜんっち………、あだ名を付けられること自体が初めてなので、しばらく固まる。
読めない彼の言動。危険度も分からなければ真意も分からない。こういうタイプは三重高専に多いが、彼が随一で分からない。
その行動が本心なのか、それとも違うのかも。
「ぜんっち一年なんかぁーまぁ色々と聞いてええで？このイケメンでやっさしー傘屋先輩に」
「………機会があれば聞きますね」
「それ絶対聞きに来ないヤツやんけ」
傘をくるくると回しながら傘屋先輩が言う。聞こうとする気持ちはある、多分。
「まぁ禪院家言うたら御三家やろ？金もあるやろし、いつでも俺の傘買ってちょ！」
「………傘屋先輩、傘が好きなんですか？」
「ん？おん。傘は俺の全てや」
傘を回すのをぴたりと止め、黒い瞳に真剣な青白い光を灯しつつ、彼は言った。
堂々と言い放った彼には赤い傘がよく似合っていること、今でもわたしは覚えている。
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星音(プロフ) - かくも。さん» Ifでも泣いちゃいますよ｡なりチャでも死んでたら号泣ですね｡ほんとifでよかった｡はい､これからもよろしくお願いします！ (1月2日 13時) (
レス) id: ad93be62fc (このIDを非表示/違反報告)
かくも。(プロフ) - 星音さん» コメントありがとうございます。Ifとはいえ、一回書いてみたかったんですよね………そう言って頂けて嬉しいです、成りチャなどではまだ生きてますので、これからもよろしくお願い致します！ (1月2日 12時) (レス) id: 447326c752 (このIDを非表示/違反報告)
星音(プロフ) - 星来ちゃんが､死んじゃった……｡泣けない鈴の代わりに私が沢山泣いちゃいました (1月2日 10時) (レス) id: ad93be62fc (このIDを非表示/違反報告)
かくも。(プロフ) - jyudo0517さん» こちらこそありがとうございます……！奈穂ちゃんと星来には普通の女の子としていっぱい喋って頂きたかったので、いっぱい話してもらいました！笑 こちらこそ、これからもよろしくお願い致します！ (12月29日 19時) (レス) id: 2246c6766d (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - 奈穂が話してる………！(感動)ありがとうございます！！解釈一致です！！これからもよろしくお願いいたします！！ (12月29日 19時) (レス) @page40 id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かくも。 | 作成日時：2023年11月4日 19時
