夜空の双子はマフィア嫌いⅣ (ページ13)

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156話ページ13

～雪希Ｓiｄn～

雪希「ここ、今日からキミの訓練所ね。」

私が山本さんをつれ、入ったのは地下に設置してある訓練所。

本当は兄さんのために私が幻覚で強化して作ったんだけど･････一瞬で破壊された。

私はその時のことを思い出す。

雪希『兄さん、最近体動かしてないって言ってたでしょ？だからこんなの作ってみた！』

蒼斗『すごい、これなら誰にも見られないし自由に特訓できるよ！ありがと、雪希』

雪希『どういたしましてー』

そう、笑った瞬間だった。

兄さんはたぶん準備運動した程度なんだと思うけど･････一瞬で壁が崩れ去ったのだ。

これには兄さんも予想していなかったらしく、戸惑ってた。

蒼斗『あ･････雪希、ごめん･････』

雪希『え、あー･････一応幻覚で強化した上に、特殊な素材でできてるからこんなになるはずがないんだけどなぁ。』

蒼斗『あ、あはは･････。』

ということもあってそれ以来使われていない･････というか使い道がない場所だ。

ここなら存分に戦えるし、誰かに見れる心配もない。ましてや壊れる心配も。

ちなみに兄さんくらいの力を持っていなきゃここは壊れない仕組みだから、他の人には無理に等しいかな。

大事なことだからもう一回言うけど、兄さんは例外だよ。兄さんは常識で図れないレベルだから。

山本「すげー。薄々思ってたけどやっぱ雪希ってすげーんだな！」

雪希「！そ、そんなこと･････ない、けど･････まぁ褒めてくれたんならありがと･････」

本当にこういうところが綱吉ににてるんだよね。

やっぱ類は友を呼ぶってことわざがあるくらいだし。

雪希「さて･････じゃあ、時間もないから早速始めようか。まずは山本さんの力量を見たいから“殺す気”でかかってきて。少しでも手加減したら･････私がキミの首斬り落とすから。」

山本「！わかった。」

そういうなり山本さんの雰囲気が変わる。

なるほど、これは見込みがありそうだ。

笹川先輩もそうだけどボンゴレは伸び代がある人がたくさんいる。

今はまだ弱くても、彼らはきっと強くなれる。

最初に会ったとき感じたあれは私の思い過ごしなんかじゃない。

雪希「さぁ、キミの“全力”はどれくらいの力だろうか────？」