137話 ページ44
〜雪希Ｓiｄn〜
笹川「極限に終わったぞ！」
コロネ「それじゃ、雪希にリベンジするか？」
笹川「あぁ、もちろんだ！」
コロネ「了平はこう言っているが、雪希は今大丈夫なのか、コラ。」
雨のアルコバレーノはそう言って首をかしげる。
大丈夫っていうより、逃げたくても逃がしてくれなそうじゃん。
雪希「平気。というか逃がしてくれないでしょ？」
笹川「まぁな！」
笹川先輩はそう言って笑う。
内心笑い事じゃないと思ったことは秘密にしておこう。
とんとん拍子に話が進み、いつの間にか戦闘体制にはいる。
コロネ「どちらかが戦闘不能、もしくは降参した方が敗けだ！殺しはなしで頼むぜ、コラ！」
笹川「では極限に行くぞ！」
雪希「どうぞー」
そう言って笹川先輩はパンチを繰り出してくる。
前よりは大分成長したし、１日にしては上出来だ。
でも･････“見きれない”わけではない。
雪希「そのパンチ、本気でやってる？」
私は殺気を浴びせて言う。
コロネロはやはり気づいたか、とでもいいたげだ。
雪希「さっきから見てるとどれも左ばかり･････どうして右は打ってこないの？」
笹川「さすがは雪希だな。まさかそこに気がつくなんて･････極限だ！」
雪希「いや、意味わかんないんですけど。」
極限の使い方を間違っている笹川先輩に若干呆れつつ、私はそういう。
コロネロは私の肩に乗って、話し出した。
コロネ「本番に向けて細胞を休ませてるんだ。左は特訓済みだからな。あとは極限太陽を覚えてもらうだけだ。了平は思った以上に戦闘面に関しては飲み込みが早いぜ！まぁ、口で説明するより体で覚えるタイプなんだろうな。」
雪希「ふーん･････極限太陽ねぇ。本番が楽しみになってきたよ。じゃ、私もう行くね」
先輩の成長を聞き、私はその場を後にする。
あのまま修行を続ければ強くはなれるだろうが、相手はヴァリアー。
彼らの強さは私が一番知っている。しかも今回は兄さんが相手だ。
なおさら勝ち目がない。でもそれと同時に、ヴァリアーには絶対的な自信がある。
それを逆手にとれば勝利への道が見えてくるはず。
雪希「･････で、なんでキミがここにいるの？」
リボー「ちゃおっす、雪希」
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年8月1日 15時
