135話 ページ42
〜雪希Ｓiｄn〜
兄さんと絆を確かめあったあとわかれ、急いで日本に帰宅。
マーモン達にはもっとゆっくりしていけばいいと言われたが、用事があると言って断った。
まぁ、その用事と言うのは言わずともわかるように笹川先輩との勝負の約束だ。
笹川「お、来たな！雪希、蒼斗とは話せたのか？」
雪希「ゆっくりは無理だったけど、ある程度は･････それより、なにこの状況？」
私はどこかの草原だったであろう場所を見る。
そこは一面でこぼこになっていた。
なにやったらこんな風になるんだろうか･････｡
コロネ「雪希、ちょっと待っててくれ。了平にはあと心を落ち着かせる瞑想をしてもらうからな、コラ！」
雪希「わかった。」
笹川「極限に頑張るぞー！」
笹川先輩はそういい瞑想をはじめた。
その間、コロネロに引っ張られて笹川先輩に会話が聞こえない位置まで移動する。
コロネ「で、どうだったんだ？蒼斗は大丈夫そうか？」
雪希「それだったら心配いらない･････問題なのは兄さんの精神じゃないのかな。」
コロネ「そうだな。あいつは異常なほど強い代わりに精神は弱いからな。お前は逆だが。」
雪希「弱くてすいませんね。」
私が不機嫌そうにそういうとコロネロは焦ったような顔をし、必死に弁解しようとする。
コロネ「悪気はないぜ、コラ！」
雪希「あはは、そんな慌てなくても八つ裂きにしたりしないから平気だよ？」
コロネ「お前が言うと本当に殺りそうで怖い。」
雪希「いや、無理だと思う。どちらかと言えば兄さんの方ができるよ。私、理性切れてる時とか以外は基本血とか無理だし。」
コロネ「潔癖性か？けどよく暗殺部隊にはいれたな。」
雪希「人の血って汚ないじゃん。ま、とらえようによっては潔癖性かもね。ヴァリアーではほとんど情報収集だったから殺しはしてないよ。でも････理由さえあればどんな人でも殺すけど。」
そう、理由があれば殺す。
人殺しへの躊躇なんて裏で生きると決めた時に、家族や仲間、友人と一緒に捨てた。
それでも過去のトラウマは克服できない所も多いけどね。
そういえば私と兄さんの決定的に違うところって人を“全く”信じないことだ。
兄さんは少しなら心から信じてる人いるけど、私は今だに透さんのことも信じきれてるかわからない。
信じてる、そう思いたいだけなのかもしれない
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年8月1日 15時
