131話 ページ38
〜雪希Ｓiｄn〜
雪希「痛い痛い痛い！首が絞まるっ･････！」
首根っこを捕まれ、無理やり連れてこられたのはなんと笹川先輩の家。
なに考えてんだ、この人。
何て思いながら案内された笹川先輩の部屋で待つが、至るところのボクシング系のものがあって落ち着かない。
兄さんとは真逆のタイプだ
私がおとなしく座ってる間、目の前には雨のアルコバレーノがいる。
コロ「久しぶりだな、コラ！」
雪希「私的には会いたくなかった。」
コロ「俺は会えてうれしいぞ。まぁ、できれば蒼斗にも会いたかったが･････」
雪希「できれば、じゃなくて本当は兄さんに会いたかったんでしょ？」
私がそう言うと雨のアルコバレーノはやっぱり雪希にはバレちまうか、と言って諦めたような顔をした。
コロ「あぁ、雪希の言う通り蒼斗に用があったんだ。けど了平はお前に用があったみたいだなコラ！」
雪希「はぁ･････私熱いの嫌い」
コロ「お前相変わらず喜怒哀楽がはっきりしてるな。明るいときには明るいんだが･････冷たいときはとことん暗いぜ、コラ！」
雪希「私にお願い事するなら今日みたいに気分が沈んでる日じゃない方がいいよ。大体こういうときは断るから。」
コロ「肝に命じとくぜ。」
コロネロがそう言うとほとんど同時にドアが開かれる。
笹川「待たせたな、琴森！」
雪希「うん。ていうか雪希って呼んで。琴森だとどっちか分かりにくい。」
笹川「了解だ。ところで雪希･････さんは蒼斗の行方を知っているか？」
雪希「知ってる。それとさんづけしないで。なんか君が言うと違和感がある。」
笹川「いやしかし、女子を呼び捨てにするのは京子以外はじめてでな･････。」
そう言って困った顔をする笹川先輩に気にしないでいい、とだけいうとすぐいつも通りの表情に戻った。
笹川「なら遠慮なく呼ばせてもらうぞ！」
雪希「どうでもいいけど兄さんのところに行かせてくれない？」
笹川「ダメだ！俺とリベンジしてもらわなくてはな！」
雪希「えー。」
私があからさまに嫌そうな顔をすると、雨のアルコバレーノが助け船を出してくれた。
コロ「なら雪希が蒼斗に会ってる間了平は俺と特訓だ！雪希は１日の猶予をやるから用事が終わり次第帰ってきて了平の相手だ、コラ！」
笹川「お、それはいいな！」
雪希「不服だけどそれで我慢する」
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年8月1日 15時
