118話 ページ25
〜雪希Ｓiｄn〜
京子「ねぇねぇ、雪希ちゃん！」
何時間目かの休み時間。
ニコニコしながら笹川ちゃんが話しかけてきた。
私は他の子と話していたのを中断して、いつも通りの笑顔で振り返る。
雪希「ん？なに、笹川ちゃん。」
京子「もう、京子でいいのに！」
そう言ってちょっと怒ったような演技をする笹川ちゃんに苦笑いでボソッと聞こえるか聞こえないかくらいの声音で言う
雪希「あはは、私信用してない人は基本名字呼びだから。」
京子「えっ？ごめんもう少し大きな声で言って。聞こえなかった。」
笹川ちゃんには幸い聞こえていなかったらしく、不思議そうな顔をしている。
私はうまく誤魔化し、無理矢理話題を変えた。
雪希「そうそう、なにか用があったんじゃないの？」
京子「あ、そうだった！あのね、今度ハルちゃんとランボくん、イーピンちゃんたちとケーキ屋さんに行くことになったの！一緒にどうかな？」
雪希「誰それ？」
京子「あぁ、ごめん！知らないよね･････で、でもね、良い子達なんだよ！きっと雪希ちゃんも仲良くなれると思うの！」
京子ちゃんはそう言ってキラキラした笑顔で見てくる。
けど私、ケーキはそんなに好きじゃない。
どちらかと言えばパフェが好き。
雪希「いや、私は止めとk「それにそこ季節限定のパフェが売ってるんだよ！」行かせていただきます。」
京子「だと思った！本当は蒼斗くんも誘ったんだけど･････なんだか興味ないみたいで。やっぱり男の子はそういうの嫌なのかな？」
パフェがあると聞いたら黙っていられない。
しかも限定のパフェ。
これは是非兄さんもつれていかなくては･････！
雪希「あ、なら私が連れてくるよ(強制的に眠らせてだけど)」
京子「ほんと？よかった、美味しいものはみんなで食べた方が美味しいもんね！」
笹川ちゃんはそう言って沢田さんの方へ行った
私は近くで話を聞いていた兄さんにニコニコしながら近づく。
雪希「ねぇ、兄さんもいk「ないからね。」」
私の言葉を遮ってそういう兄さん。
が、これも予想済みだ
まぁ薬でもなんでも飲んでもらって行かせるんだけどね。
私はそう思いながら席につく
それと同時に授業開始のチャイムが鳴った。
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年8月1日 15時
