＊114話 ページ21
〜雪希Ｓiｄn〜
やば、つい勢いで言っちゃった。
あーまぁ、いいか。
どうせそのうち知られることだろうし。
私はそんなことを考えながら、再度屋上への道を進む。
雪希「それにしても何で雨のアルコバレーノがここにいたんだろう････」
思考を巡らせて考えてみるが、面倒くさくなったのでやめた。
そうこうしているうちに、気がつけば目の前には屋上に続くドアがある。
私は躊躇わずに思いっきりその扉を開けた。
雪希「兄さん、まだやってるの？」
扉を勢いよく開けてそう言い放つ。
目の前には兄さんも雲雀さんもいなく、残骸だけが残ってた。
雪希「･････どこいったんだろ･････」
せっかくここまで来たのにいないとか･････
私はイラつきながら扉を閉める。
ドアが壊れたとか知らないよ？
っていうか妹ほったらかしでどこ行ってるんだろ。
帰ってきたら何してたのか聞き出してやる。
雪希「兄さんはいつもいつもそうやって私を置いていく･････」
兄さんは昔からそう。
心配だから
雪希にはまだ早いから
傷ついてほしくないから
どれも私のことを思ってやってるんだってのはわかる。
でも、私だって兄さんを心配してることに変わりはない。
兄さんは兄さんが思っている以上に･････回りから大切にされてるのに･････
雪希「なのに心配ばっかさせて！」
やっぱ今日は兄さんの晩御飯抜きにしようかな。
ちょっとは反省してもらわないとっ！
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年8月1日 15時
