夜空の双子はマフィア嫌いⅢ (ページ3)

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96話ページ3

～雪希Ｓiｄn～

私は窓へ急いで駆け寄り、倒れた木などを確認するとその周囲全体に幻覚をかける。

てかすごい倒れてるんだけど

二人とも暴れすぎ。

雪希「まぁ、今回は私もすぐ行かなかったのが悪いけどさぁ･････」

私はため息をつき、窓から外に出た。

そして急いで二人の元へ行く。

雪希「兄さん！」

蒼斗「あ、雪希･････」

私がついた頃には兄さんが雲雀さんを起き上がらせていた。

雲雀さんはなぜか気絶している。

雪希「え、気絶しているんだけど･････一体何があったの？」

蒼斗「実は･････」

どうやら超直感で私がベル達に説教してることに感づいた兄さんは、どうやって雲雀さんを黙らせるか考えていたらしい。

そしたら不意討ちで攻撃してきた雲雀さんの攻撃を避けるため軽～く雲雀さんを蹴った。

そしたら雲雀さんが木に激突して気絶。

やべぇ、と思った兄さんは急いで雲雀さんを救出。倒れた木などは私が幻覚でどうにか誤魔化してくれるだろうと思ったらしい。

で、今の状況。

結論からいうとストッパー役の私が来なかったのがいけない。

雪希「せ、説教なんてしてるんじゃなかった･････どうするの？･････これ」

蒼斗「どうしよう？というか、たまには雪希もストレス発散した方がいいよ。こっちまで声が聞こえてきた。」

雪希「いや、それは兄さんが色々と人間離れしてるからだと思うよ。軽く蹴っただけで何本木倒したと思ってるの？」

蒼斗「･････50本くらい？」

雪希「もっとだよ！」

兄さんはやっちゃった、何て言ってるけど、これはさすがにまずい。

倒れた木は放置してても問題ないとして、雲雀さんをどうするかだ。

ここが一番重要。なんせここは敵地。

放置しておくにもできないし、中にも連れていけない。

蒼斗「しょうがないから並盛に届けに行く？」

雪希「届けるってどうやって？チケットの手配とかしなきゃいけないし、その間どうするのさ。」

蒼斗「んーその辺は大丈夫。僕にいい考えがあるからさ。それより、ボンゴレ側につくって決めたんだしそろそろ頃合いだろ？」

兄さんはそう言うとお別れだ、と一言呟く。

雪希「ギリギリまでいなくていいの？」

蒼斗「うん。これ以上いると情がうつっちゃうから。」

兄さんはそう言うがもう時既に遅いのだろう。

兄さんは少し悲しそうな顔をしていた。