＊112話 ページ19
〜雪希Ｓiｄn〜
沢田さんたちと別れた私は兄さんと雲雀さんを探しに屋上に向かう。
向かう途中、ふと見知った気配を感じたので気になった私はその方向へ行ってみることにした。
雪希「あれは･････雨のアルコバレーノ？」
近づくにつれて鮮明に見えてくるその影は、間違いなく最強の赤ん坊の一人･････雨のアルコバレーノ、コロネロだった。
コロネロは晴れのアルコバレーノことリボーンと何やら話し込んでいる様子。
私は気配を極限まで消して、そっと盗み聞きした。
コロネ「おい、リボーン！あの夜空属性の双子を見方につけたってのはほんとか、コラ！」
リボー「あぁ、本当だぞ。ただ･････」
コロネ「ただ･････なんだ？」
リボー「いや、やっぱりやめとこう。」
コロネ「勿体ぶらずに言いやがれ！」
リボーンは少し考えたあとに、口を開く。
リボー「少し気になることがあるんだ。」
コロネ「？」
リボー「まずは蒼斗のことだが･････あいつ、たまに変な気配がすることがある。」
コロネ「変な気配だと？」
変な気配･････私はそれを聞いて、兄さんの中にいるナニカだと確信する。
アルコバレーノの呪いがとけるか、兄さんが壊れない限りあいつはずっと居続ける。
私は自分の無力さにイラついて思わず拳を強く握った。拳からは力が強すぎたのか血が滲み出る。
私はそんなこと気にしないように再度聞き耳をたてなおした。
コロネ「変な気配、か･････リボーン、お前はどう思うんだ？コラ！」
リボー「･････わからねぇ。正直あの二人のことはなんも知らねぇんだ。」
コロネ「一体なんなんだ？」
リボー「だが、初代夜空の守護者も謎が多かったらしいぞ。初代夜空の守護者は双子の兄弟･････あいつらそっくりじゃねぇか。しかも･････」
リボーンは目を少し細め、笑った。
リボー「あいつらは恐らく最終的にはヴァリアーに身をおくだろう。･････初代とおんなじようにな。」
コロネ「まぁ、それが夜空の守護者だからな。雲とは似ても似つかない･･･････自身の立ち位置からファミリーを命がけで守る、あいつらはきっと沢田綱吉にいい影響を与えると俺は思うぜ！コラ！」
リボー「そうだな。」
コロネロの言葉に私は無言で立ち上がった。
そして二人の前へ出る
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年8月1日 15時
