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練習試合1日目

大阪桐生高校VS青道高校

片岡「お互いいい試合にしましょう。」

松本「ふふ…。ええ試合?その割に先発は1年生ですか?」

Aの方を見る。

松本「小湊Aが、ベンチスタートねぇ。」

松本「まあ、夏前の調整もあるやろうし、色々試したい気持ちも分かります。」

松本「けどこの桐生相手に1年をぶつけてこようとは余程の将来性を秘めたピッチャーやろうな。」

松本「もしくは、同じ地区の高校には知られとうない秘密兵器とか?」

片岡監督の顔は段々と険しくなる。

松本「どちらにせよこちらも楽しませてもらいますけどね。日本のエース様を引きずりおろしに。」

試合が開始し、青道は後攻なので守備につく。
Aはベンチスタートなことに不満な顔をしている。

降谷は初球から打たれ、続く球ではボール
押し出しフォアボールで追加点を許す。

A「んー。ねぇ。降谷くんって今日調子悪いの?」

春市「いや?ブルペンでは球は走ってたよ?」

A「ふーん。私だったら抑えられるのに。」

春市「Aちゃん緊張しないでしょ?笑笑」

A「まあね〜笑」

そんな会話をしているとレフト前にボールが飛んでくる。
思ってたより短くて手前で落ちそうなところを、坂井のファインプレーでワンナウト

続くバッターをセカンドショートのゲッツーで守備を乗り切る。

亮介「何カリカリしてんの?」

A「カリカリなんてしてません。」ムスッ

一也「ムスッとしてもどーにもならねーよ?可愛いけど」

A「降谷くん。先発するんだったらキリッと行きなさいよ!」

ベンチのみんながまあまあとAをなだめる。

一也「Aはああ言ってるけどよ。降谷に期待してるからだぜ?強くなって欲しいんだ。あいつはお前らに。」

降谷「…。」

一也「まぁ。お前の今日の調子なら10点以内に抑えれば上出来か!」

降谷「もう1点もやりません。」

A「降谷くん。力むとボール走らないわよ?力入るとボール増えるし。いいことなんて何も無い。」

降谷は自分の指先を見つめた。

A「さっきは言いすぎたけど。リラックスはしてよ。」

ニコッと笑うAに降谷は大きく頷いた。

そして、Aの取り合いを沢村としている。

一也「あいつ。いつの間にてなずけたんだ?あの犬たちを。」

亮介「男の嫉妬ほど醜いものはないよ」

一也「亮さん。嫉妬なんかじゃありませんよ」笑

一也「ただ。ちょっと面白くないなって」

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作者名:Aqua | 作成日時:2023年6月10日 15時

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