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『…。』
自身を傷つけたい訳ではないが体が無意識に動く。

「いい加減黙ってないでなんか言ったら?」
顔を遠ざけ、僕の体を預けているベッドの端で肘をつく。
それでも顔が近いことには変わりはないが。

『何を言っても効き目がないのは前に試したからね。』
何度か騙しに騙したが(言い訳)、全て見透かされて意味が無くなった。

僕の"何でも"を知っているのだ。

「分かってるねぇ。分かってなかったら、また扱かなきゃなって思ってたから。」
あぁ怖い。恐怖が勝ち、ゾワッと鳥肌が立った。

彼の指導は異常をきたし、以上を求める。
一個下の後輩にそんな事が出来るのは彼の性格なのか、信頼してるからなのか。
どちらにせよ、僕の扱いが酷く下に下がっている事に遺憾を感じる。

『いつから僕は悟の下の人間になったのかな?』
少し嫌味っぽく尋ねる。

「僕より上だと思ってたの?」
これはまた、ムカついた回答。

『いいや、同じ立場だと思ってたよ。一緒に歩んでくれる人だと思ってた。』
イエスと言って欲しいほどの事柄。

『僕ら恋人同士なのに、同等の立場じゃないなんて悲しいなぁ。』
僕らは恋人関係。10年は経つほど連れ添った間柄なのに下に思われちゃ、僕の心はズタボロだ。

「それとこれとは関係ないでしょ。僕だってAの事好きだよ?抱き締めたいし誰にも見せたくないし、めちゃくちゃにしたいしぐちゃぐちゃにもしたい。」

そんな事考えてた事につくづく僕に執心してるなぁとちょっと嬉しくなる。
めちゃくちゃとかぐちゃぐちゃは怖いけど。何それ。


「けどそんな恋人が馬鹿をしたから怒ってんだよ?プライベートでバカしたなら巫山戯んなよ程度で一発やるけど、仕事でバカしたんだから、激おこだよ。ギューもチューも出来ないこっちの身にもなって欲しいんだけど?」

しれっとヤバいことを言ったの謝って欲しいと切実に思う。
僕だって好きでこうなった訳じゃない。だから、少し反抗する。

『別に僕も好きでこうなった訳じゃない。ただ動揺しただけだもん。』
顔を合わせたくないからそっぽを向く。

「でも結局はA自身のせいじゃん。」
まぁ正論。事実だ。

『けどそれは上層部に行けって言われたから!』
これもまた事実で正論。
僕の扱いが酷いのは上層部だった。
一級がいるとは聞いていなかった。二級が2体と聞かされていたのだが。
悪戯か、ただ単に僕を消したいのか。


「じゃあ何で僕を呼ばなかったの?」

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きょーや(プロフ) - 洸さん» こんばんは!リクエストありがとうございます!続編の「比翼連理な毎日」の「求漿得酒」をタイトルに書かせていただきました。洸様のリクエストにお応え出来ましたら幸いです。 (2022年5月3日 23時) (レス) id: 63ac262d52 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、リクエストしてよろしいでしょうか。酔っ払った夢主と五条さんの話が見たいです。気乗りしなければ見なかったことにしてください。 (2022年4月23日 19時) (レス) @page41 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょーや | 作成日時:2021年9月17日 1時

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