宣戦布告�∋訶世覆� ページ28
キョロキョロと辺りを見回していた鬼島は、
四人の生徒を目に止めると、
「あ」と呟きながら、
軽い足取りで生徒たちの前まで歩いた。
そうして、
チャイナ服の裾で、
顔半分を隠しながら胡散臭い笑みを浮かべたのだった。
「どうもどうも、皆さんお揃いで。
僕の名前は鬼島海斗。よろしくねぇ」
「いや、よろしくしねェだろ」
「………それもそうだねぇ！！！」
鬼島の自己紹介にすかさずツッコミを入れたのは、
黒いパーカーを着た兄と呼ばれた男。
彼はニコニコ笑う鬼島を面倒くさそうに見ては、
ため息をつき、オドオドしている弟の手を握る。
どうやら兄弟の絆は深いみたいだ。
一方高専生徒は、
「なんだコイツら」と言いたげな顔で
その様子を眺めていた。乙骨は例外だが。
「それより…本当に噂通りだねぇ」
鋭いツッコミに笑っていた鬼島は切り替え、
裾を口に当て、じろりと生徒を眺める。
開かれたエメラルド色の瞳は鋭く、
空気が変わるのに誰もが気づいた。
その視線は、
乙骨、パンダ、狗巻、真希の順に向けられる。
「特級被呪者。突然変異呪骸。呪言師の末裔。
そして、禪院家のおちこぼれ」
��禪院家のおちこぼれ��
その言葉にぴくりと反応したのは真希だ。
彼女はぐっと自身の眉を潜める。
「テメェ」
「あぁ！違うよ！馬鹿にしてるわけじゃないんだよ。
僕は君を誘いに来たんだ！！」
「は？」
すると、鬼島はにっこりと今日一番の笑みを浮かべ、
勢いよく真希の手を握った。
彼女が嫌がって手を引っ込めるよりも、
その行動は早く、真希は反応出来なかった。
「君もこっちに来なよ！一緒に世界を壊そう！ねぇ？
こんな生きにくい世界壊しちゃおうよねぇ！
君を除け者にした禪院家の人間も、呪術界も全部！」
「「(な、)」」
「「(何言ってるんだ。コイツ)」」
言ってることがめちゃくちゃだ。
全員がそう思った。
しかし、その視線を向けても、
まるで正論であるかのように堂々と鬼島は、
ニィと笑みを浮かべるだけである。
『そこまでにしてもらおうか』
その時、生徒の背後から聞き慣れた声。
鬼島は真希から離れ、くるりと振り返る。
「あぁ、会いたかったよ」
A______
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Moon(プロフ) - 続きよろしくお願いしますm(_ _)m (7月21日 16時) (
レス) @page29 id: 95380bd188 (このIDを非表示/違反報告)
ナン - 本当にずっと大好きです！ずっと待ってます！ (2022年9月25日 7時) (レス) id: 4fd43f08d2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちょ - 本当に大好きで、1年くらい前から何周もして見させていただいておりました。もっかい見たくて久々に来たけどまだとまってるぅ泣いつまでもつづきまってます！！！ (2022年8月9日 3時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 完結済みなのでしょうか...?私はこの作品がとても好きで何回も見にきては更新を楽しみにしています。現実の方でも忙しいと思いますが頑張ってください！！ (2022年5月29日 21時) (レス) id: b108857f79 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭 - この作品は完結済みですか？大好きな作品なので、続きがすごく気になります！ (2022年5月20日 17時) (レス) @page29 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2021年3月7日 15時
