No.7 ページ8
「
「うん」
せこすぎる申し出にあっさり頷いたノーマン。ドンはコニーに笑いかけてそう言った。
“最後”
そう、コニーは今夜この施設を出て行く。里親が見つかったのだ。12歳になるまでには皆、里親の元へとここから巣立って行く。
「コニーもいよいよ今日で最後かぁ…」
「また僕ら先を越されちゃったね」
「でもまぁ、俺らも今年で12歳になるし。そろそろだろ」
少し寂しそうにコニーを見つめるエマのほっぺをつついて、にっと笑みを浮かべて言った。それにむぅ、と唇を突き出したエマだったが、またすぐに眉が下がった。
ったく、相変わらずだなぁ、エマは。
「どうかな、服……」
真っ黒の服に身を包んだコニーが、はにかみながら首を傾げた。鉄格子越しに見える窓の外は真っ暗で、もうすぐコニーがここを出ていく時間だ。
「バッチリ♡似合ってるよ」
「よかったぁ」
指を丸の形にしたエマに、コニーが嬉しそうに笑う。俺はそんな2人を少し離れたところから見ていた。
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ユウゴ - とても面白かったです！続きを早く読みたいです。楽しみに待ってます！ (2020年8月12日 21時) (
レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
雑食(プロフ) - ますださん» ありがとうこざいます！更新本当に遅くて申し訳ないです…… (2019年6月8日 21時) (レス) id: 9861b771f6 (このIDを非表示/違反報告)
ますだ - すごく面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2019年5月29日 21時) (レス) id: 84a7c43b1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食 | 作成日時：2019年4月21日 18時
