葵Side ページ2
銀次「少しお休みになったらどうですか。」
楓「ほんじゃあ、お先に〜」
銀次さんの提案にすぐさま飛びついたのは楓だった。
さっきまで気を張っていたものだものね。
銀次「葵さんは?」
葵「ん？ 海閣丸で寝てきたから大丈夫よ。・・・・・・というか、銀次さん。
そこに並んでいる食材は何?」
銀次「ここは葵さんの食事処となるのです。メニュー考案を始めなければ。」
葵「それ、本気で言っているの？」
銀次「勿論です。これを見てください。」
銀次さんは私の元までやってきて白いお猪口に紅色の飲み物を入れてくれた。
楓もその鮮やかか色に惹かれたようで戻ってきた。
葵「わあ、これお酒? あ、お酒だったら楓は駄目よ。」
楓「いや、お酒じゃないよ〜」
匂いで分かるのか断言する楓。
銀次「はい。それは果汁100%のさくらんぼジュースです。飲んでみますか?」
楓「勿論。いいですか〜？」
わくわく。といった様子の楓。
葵「そういえば、楓はこういう酸味がある甘いものが好きだったわよね。」
銀次「そうなのですか？」
楓は銀次さんからお猪口を受け取りながらコクン、と頷く。
楓「ん〜、単純に甘いものは少し苦手〜。」
葵「そういえば酢の物も好きだったわよね。特にゴボウの。」
松葉様が食べていたゴボウの酢の物をちらちら見ていたことは知っている。
楓はジュースを少しだけ口に入れると、一気に飲みほした。
気に入ったみたい。
楓「ん〜。うま。」
葵「楓、先に寝たら? 疲れてるみたいだし？」
楓「ん、そうする〜。あ、そういえば銀次さん何でこの色を選んだの?」
簪を手の中に持ったまま、首を傾げる楓。
下ろされた長い青銀の髪が揺れる。
銀次「あ、いえ。単純に以合いそうだなと。」
目を伏せる銀次さんの瞳は楓の簪と似ている気がした。
楓の戦闘時のあの綺麗な瞳にも。
葵「似合っているわよ、楓。その青銀の髪とよく合ってる。」
楓「・・・・・・えっ?」
楓が呆然。と、いう感じになる。
銀次「あの？ 葵さん?」
銀次さんが不思議そうな顔をする。
銀次「楓さんは黒髪ですが・・・・・」
葵「・・・・・・えぇっ!?」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霞葉 - 凄く面白いです。神作見っけ。…あの、付かぬ事をお聞きしますが名◯偵コナ◯結構好きだったりしますか…？ (2020年6月8日 14時) (
レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - やっぱ何度みてもおもしろいです！更新待ってます！ (2020年5月18日 21時) (レス) id: a1a5906877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりひこ - オモシロイ(^o^) (2019年7月20日 8時) (レス) id: ae0fdfb0e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華舞姫(プロフ) - とても面白くてお気に入りにしちゃいました！更新頑張って下さい。お願いします！ (2019年3月28日 23時) (レス) id: 560a31fb84 (このIDを非表示/違反報告)
桜夜(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります。面白いと言っていただけて嬉しいです！ (2019年1月30日 15時) (レス) id: ca9811f6aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜夜 x他5人 | 作者ホームページ：http://ｈｈｔｏｔｒｐｌ
作成日時：2018年10月13日 23時
