検索窓
今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:46,106 hit

妹の素  葵Side ページ23

驚いたわ。


あの後、風切り羽が乱れるだの、汚れが付いているだの言って


敬語がすっかりなくなった楓は今、


ブラシと、セイとシルの力を借りて松葉様の黒い翼を


水で汚れを取り、炎で乾かし


ブラシで羽、一つ一つを丁寧に整えている。


に、してもあやかしなのにどうして能力で水や火、そして風を出さないのだろう。


いや、今はそんなことどうでもいい。


地味じゃない楓をじっ・・・と見つめる。


隠していた顔立ちがはっきりした今、分かる。


だから、さっきあまりの可愛いらしさに


呆然としてしまった。


今の楓は襟の高い、現世で着ていた服と天地の差のセンスのよい


手足の袖口が広いチャイナドレスに似た上品な服を着ている。


今の銀髪は幅の広いリボンでハーフアップになっていて


可愛いらしさが更に引き立っていた。


そして、そこにショールを羽織り


儚げな雰囲気を漂わせていた。


それと、いつもの眷族の笛,指輪,メノウ,羽飾り


そして普段は服の下に隠している海のような色をしている石のペンダント。




松「わしの母も、人間だったそうな。手料理は素朴で優しく現世風じゃった。」




松葉様が楓の来る前からしていた話を再開し始める。


ブラシをかける楓の手がぴたり、と止まったが


再び何事もなかったように動き出す。


・・・突然の話に戸惑ったんだろうか。



私は自分の母の事を思い出そうとして、やっぱり止めた。





松「葵、お前は史郎に似ておる。霊力が特に。

  楓、お前もだ。その目は珍しいが

  霊力が似ておる。」


楓は驚いたように目だけを見開くと


色違いの目を、嬉しそうに細めた。



楓「ありがとう。松葉様。」

謎  →←松葉様



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.1/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
設定タグ:あやかしお宿 , 封印 , バトル
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜夜 - すみません。大幅にシナリオと設定に変更があります。 (2018年10月29日 18時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)
桜夜 - 改名しました。これからも宜しくお願いします!! (2018年10月13日 22時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - すいません。今から作品を大幅に変えます。やり方が今ごろよく分かってきました。ご迷惑をおかけします。 (2018年10月6日 23時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - お世話になります。ありがどうございます。 (2018年10月2日 21時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜夜 x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年9月29日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。