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胃腸風邪 ページ45

勝利side



一人でトイレに篭り、朝から胃がひっくり返るような吐き気や腹痛と闘うこと数時間

脱水で朦朧としているところを健人兄ちゃんが助けてくれた時は本当に命拾いした気持ちだった


その後健人兄ちゃんと風磨兄ちゃんが二人がかりで病院まで連れて行ってくれて、点滴してもらって薬も貰って帰って来て、今は自室のベッドの上でゴロゴロしているところ




コンコンッ

健「勝利、入るよ〜」




ノックの音と共に健人兄ちゃんの声が響く

ドアを開けて入って来た健人兄ちゃんの手にはお盆、その上には湯気を立てたお粥が並んでいた




健「昼分の薬飲む前にできればお腹に何か入れといた方がいいと思ってさ、少しなら食べれそう?」

勝「……うん、食べる」


また吐きたくないし食べ物なんてもう暫くいらない!って数時間前までは思ってたはずなのに
いざお粥のほんのり甘い匂いをかいだら、一気に食欲が刺激されてしまった

健人兄ちゃんは俺がのそのそとベッドから起き上がるのまで支えてくれて、あまりの甲斐甲斐しさに少しばかり恥ずかしくなる




健「熱いから気を付けて」

勝「ん……わっ、おいしい」

健「マジ?よかった〜!」

勝「お粥って久しぶりに食べたかも
優しい味で美味しいね」

健「だろ?たまに食べると美味いやつな」

本当にお米自体の優しい甘さが口の中に広がっておいしくて、結局半分以上パクパク食べてしまった




勝「健人兄ちゃんありがとう、ご馳走さま」

健「どういたしまして
じゃあ今日はゆっくりしてて」

勝「うん、ありがとう」






コンコンッ

風「勝利、熱は下がったか?」



薬も飲んでまた眠ろうとした時
再び軽快なノック音が部屋に響いて、次に入って来たのは風磨兄ちゃんだった



勝「風磨兄ちゃん?どうしたの?」

風「いや寝汗かいたんじゃないかと思って
コレ、着替え持ってきた」

健「お、ナイスじゃん風磨」

勝「そんなわざわざいいのに……ありがとう」

風「どういたしまして。で?熱は下がったのか?」

勝「うん、もう36度台後半まで落ち着いたよ」

風「そっか、よかったな
じゃあ着替え手伝うからホラそれ脱いで」

勝「えっ、いいよ自分でやるし!」


風磨兄ちゃんの突然の提案に思わず大きな声が出る


着替えを手伝ってもらうなんてそれこそ小さな子供みたいで恥ずかしくて死にそうだもん

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紫苑(プロフ) - 雨さん» そのように言って頂けてとても励みになります!ありがとうございます!これからも読んでいただけるよう更新頑張ります😊 (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5a1aac4853 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも見てます!紫苑さんのペースで頑張ってください!お話大好きです! (2022年2月17日 0時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 雨さん» 雨さんリクエストありがとうございます。なるべく早く更新できるよう善処しますので、暫くお待ちいただけますと幸いです😊 (2022年2月16日 23時) (レス) id: 06fd90b932 (このIDを非表示/違反報告)
- 健人くんの胃潰瘍のお話がみたいです (2022年2月16日 8時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 中途半端でもいいのでお願いします (2022年2月13日 0時) (レス) id: 5e65e2d11c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫苑 | 作成日時:2022年1月30日 0時

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