胃腸風邪 ページ44
風磨side
医者「ノロウイルスですね
脱水気味なので点滴しときましょう」
病院に着くと定型分のような診察結果を伝えられて、勝利と共に処置室へと案内された俺たち
慣れた手付きで看護師が点滴を繋いでいる姿を見て、一瞬仕事中かと錯覚してしまう
勝「休みの日にまで病院来させてごめんね…」
吐き気もピークを超えたからか病院に来る前よりはいくらか顔色もマシになった勝利
申し訳なさげに眉を下げるところが我が弟ながら可愛らしいなと思ってしまう
健「大丈夫大丈夫
それより俺らが休みの日でよかったよ」
風「それは確かに
すぐ誰かが病院連れて行ける環境でよかったわ」
勝「本当にそこはラッキーだったよ、ありがとう」
もし勝利があんなぐったりした状態で家で一人だったら…と思うと少しヒヤッとする
俺も兄貴も勝利も、同じように安堵の息を吐いた
風「じゃあもう少しゆっくり休め」
勝「……ふふっ、ありがとう風磨兄ちゃん」
帰宅し、点滴効果でだいぶマシになったらしい勝利の身体を支えながら部屋のベッドまで運ぶ
少し笑う余裕も出てきたことに安堵しながら、冷えピタやら飲み水やら体温計やらをベッドサイドテーブルにセットして俺は部屋を出た
健「食べれるかわかんないけど一応お粥くらいは作っとこうかなって」
風「いいじゃん、俺も手伝うわ」
リビングに行くとダイニングキッチンに立っていた兄貴
勝利の為にお粥を作るというので俺も手伝った
健「なんかこんな風に俺と風磨が二人がかりで勝利たちの世話焼くのって久しぶりじゃね？」
風「確かに、なんか懐かしいなって思ってた」
健「お互い就職する前はよくある光景だったけどな」
まだ学生だった頃は時間にも少し余裕があったし、弟三人のうち誰かが熱出した時は俺と兄貴でよく看病とかしたものだ
今は互い仕事があるし、どんなに心配でもなかなか付きっきりでいてやることは難しいからこんな機会は珍しい
風「せっかくだからとことん甘やかしてやりますか」
健「フハハ、なんだよそれ笑」
風「勝利は聡やマリウスがいる前ではなんでかやたらと兄貴ぶるからさ。今のうちに弟気分味わわせてやろうかなって」
健「まぁ確かにレアケースだしな」
勝利が聞いていたら
それこそ子供扱いしないでって怒りそうだ
そんなことを思いながら
久しぶりに弟に対して兄貴ぶれることに
俺自身テンションが上がっていた
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紫苑(プロフ) - 雨さん» そのように言って頂けてとても励みになります！ありがとうございます！これからも読んでいただけるよう更新頑張ります😊 (2022年2月18日 23時) (
レス) id: 5a1aac4853 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - いつも見てます！紫苑さんのペースで頑張ってください！お話大好きです！ (2022年2月17日 0時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 雨さん» 雨さんリクエストありがとうございます。なるべく早く更新できるよう善処しますので、暫くお待ちいただけますと幸いです😊 (2022年2月16日 23時) (レス) id: 06fd90b932 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 健人くんの胃潰瘍のお話がみたいです (2022年2月16日 8時) (レス) id: 86d36c49a2 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 中途半端でもいいのでお願いします (2022年2月13日 0時) (レス) id: 5e65e2d11c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2022年1月30日 0時
