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F.Kside
風「……っ！」
暫くすると処置室のドアが開く音がして反射的にバッと顔を上げる。すると中から年配の医者らしき男性がゆっくりとこちらに歩み寄ってきた
医者「中島さんの関係者の方ですか？」
風「は、はいっ」
医者「倒れられた原因は急性アルコール中毒でした
血中のアルコール濃度としてはそれほど高くはなかったのですが、体質的にアレルギーに近い感じだったんでしょうね、嘔吐と発汗量が原因で脱水が激しく、かなり消耗されていました」
風「……」
医者「脱水が治るまでは低血圧、徐脈、末梢冷感が続いて本人もかなり辛いと思いますが、数日の入院と点滴で治していきましょう」
風「…わかりました……」
立ち話の要領で一気に情報を伝えられ多少混乱はしたが、一先ず無事だったことを聞いて胸を撫で下ろす
勝「ケンティー…っ」
ガラガラと音を立ててストレッチャーが処置室から運び出される。そこに横たわる中島に駆け寄り顔を覗き込むと、酸素投与は鼻のチューブだけになっていて、顔色も多少マシになっていた
勝「マネージャーに連絡した
何とかリスケは出来そうだって、良かった」
病室に案内され、勝利は早速マネージャーや、今日は別の現場に出ている聡とマリウスに連絡を繋ぐ役を買ってくれた。前々から気の利く奴ではあったが、ここのところ本当に頼もしくなったなと思う
中島の腕に繋がる2種類の点滴が落ちるのをぼんやりと眺めていると、どれくらい時間が経ったかはわからないが中島がゆっくりと目を覚ました
勝「ケンティー、わかる？気持ち悪くない？」
勝利の問い掛けにぼんやりと視界を彷徨わせた後、辛そうに眉間を寄せる中島
勝「大丈夫？！気持ち悪い？？」
健「…っあたま、…っ痛い…」
アレルギーに近いと言われたアルコールを不可抗力で一気に摂取して、あれだけ吐いて、震えて、そりゃ頭も相当痛いはずだと俺まで辛くなってくる
何の効果もないと分かっていながら思わず苦しそうに唸っている中島の頭を撫でた
健「……きく、…ち…？」
風「中島ごめんな、俺のせいで巻き込まれて…
あんな吐いてしんどかったよな…てか今もしんどいよな…ごめん、ほんとごめんな……」
すると中島の手が、中島の頭を撫でている俺の手をゆっくりと包み込む
健「……勝利たちの気持ち、わかるわ……なんか、安心する…きくちの、手…っ…」
そう言ってふわりと微笑んだ中島は、またコクリコクリと眠りに落ちていった
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紫苑(プロフ) - なーささん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません。リクエストありがとうございます！順番に更新致しますので暫くお待ち頂けると幸いです！ (2021年11月5日 0時) (
レス) id: b5618e00f8 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ - 勝利くんが低血圧になる話が読みたいです！ (2021年10月14日 17時) (レス) id: dc50f807a8 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - kn_さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません。リクエストありがとうございます！更新までお待ちいただけますと幸いです！ (2021年9月23日 17時) (レス) id: b5618e00f8 (このIDを非表示/違反報告)
kn_(プロフ) - 更新有り難う御座います！！ (2021年9月16日 7時) (レス) id: 26288553d9 (このIDを非表示/違反報告)
kn_(プロフ) - 服を触った時、たまたまお尻に当たってしまい、健人くんは腰が抜けて、震えて泣きながら座り込んでしまい、風磨が駆けつけて、様子を見て、自宅に返す。メンバーは仕事が終わってから健人君の看病に行ったら倒れていて、その後、事情を話し、看病をお願いします！ (2021年8月29日 16時) (レス) id: 26288553d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年7月21日 19時
