◎ ページ15
F.Kside
ロケがスタートして2時間程経過した頃、俺は既に朝の話し合いの時の自分の発言に軽く後悔していた
今は大型のバンの中
メインのキャンプ場でテント張りやバーベキューの下準備を済ませた俺たちとSixTONESのメンバーは、今度は全員揃って食材調達を兼ねた下町ロケをするために、現在車で移動をしている最中だ
健「ﾊｧﾊｧ……ｺﾞﾎｯ」
そして俺の隣には、座席のシートを倒してぐったりと横たわり、荒い呼吸を繰り返している中島の姿
先程のキャンプ場でのロケでは辛うじてSixTONESのメンバーに悟られない程度にやり過ごしていた中島だったが、力仕事もあったせいか、終わった途端ぐったりと座り込んでしまった
すぐに俺たちが移動車に連れていったから、恐らく今もストのメンバーには怪しまれていないとは思うが、ここまで体調が悪化しては隠すのも時間の問題
こんなことになるなら、初めから樹たちにはきちんと事情を説明をして、なるべく中島が休めるように融通を利かせてもらえばよかったと後悔する
幸い今は人数的にセクゾとスタッフ数名、SixTONESとスタッフ数名で別れて移動車を利用しているお陰で、中島も無理に取り繕うことなく休めているが、本番が再開したらまたいつものサービス精神で無理をしてしまうかもしれない
そう思うとメンバーとしても、相方としても心配で、正直ロケどころではない気分だった
スタッフ「ロケ地着きましたよ」
しかし、ろくな解決策も見い出せないまま無常にも本番再開の声が掛かる
風「中島、とりあえず降りようか？」
健「ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ……きく、ち…ﾊｧﾊｧ…ごめん…」
そう言って肩を貸すと、触れている中島の体全体からじんわりと伝わる高すぎる体温。そして心なしか呼吸の合間に聴こえるﾋｭｰﾋｭｰという嫌な音
もうほとんど1人で立っているのもしんどい様子の中島の体を支えながら歩く
普段のTV用の俺たちでは絶対に見られないような距離感に、放送されようものならSNS場で様々な物議を醸しそうではあるが、もう今はそんなことを言っていられないくらい中島の体は限界に限りなく近かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫苑(プロフ) - なーささん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません。リクエストありがとうございます！順番に更新致しますので暫くお待ち頂けると幸いです！ (2021年11月5日 0時) (
レス) id: b5618e00f8 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ - 勝利くんが低血圧になる話が読みたいです！ (2021年10月14日 17時) (レス) id: dc50f807a8 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - kn_さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません。リクエストありがとうございます！更新までお待ちいただけますと幸いです！ (2021年9月23日 17時) (レス) id: b5618e00f8 (このIDを非表示/違反報告)
kn_(プロフ) - 更新有り難う御座います！！ (2021年9月16日 7時) (レス) id: 26288553d9 (このIDを非表示/違反報告)
kn_(プロフ) - 服を触った時、たまたまお尻に当たってしまい、健人くんは腰が抜けて、震えて泣きながら座り込んでしまい、風磨が駆けつけて、様子を見て、自宅に返す。メンバーは仕事が終わってから健人君の看病に行ったら倒れていて、その後、事情を話し、看病をお願いします！ (2021年8月29日 16時) (レス) id: 26288553d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫苑 | 作成日時：2021年7月21日 19時
