【文豪ストレイドッグス】幼女に「お母さん！」と言われた (ページ43)

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第三十五話　異国と言うより組合だったページ43

どうしても白鯨が気になる。
そしてボロボロだった芥川君も気になった。

海へ、というより港と行こうと思ったが、
荷物らしきものが大きいし、多いので迷路のようだ。

「うわっ」

背に誰かが当たる。

「…」

え、無言ですか。そして怖い。
するとその方は少し悩むと…

「…怖いのか…なら…兎」

え、いや、兎って言われて、何かこう、グチョッとしたのを出されても
あ、でも、何か見たことある形だ、もしかして、風船芸術品？まさか

「…ば、バルーンアーティストですか？」
「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト…」

名前だ。予想外。
すると突然眠い、と呟いて歩いていく。

その先には３人と海と白鯨。
こっそり覗くと…え、海に入ったんですが。

「……ねぇ、出てきたら？」

帽子をかぶった人がこっちを向く。
スグに私に向けられていると分かったのでおとなしく出る。

「あ、遊園地の」
「あ、ボスの材料だ。っていうか知ってるの！？」

材料と言った帽子かぶってない人は許さない。

「それなら…僕はマーク・トウェイン！彼はジョン・スタインベック！」
「あの、貴方は…」
「A。名乗り忘れて御免ねオルコットさん」
「いえ、別に…」

あの時のように慌てるオルコットさん。
でも会った時と何かが違う。やっぱり…

「組合は崩壊…ですか」
「誰から聞いたの」
「聞いてました」
「あ、そうだった」

スタインベックさんは意外にうっかりさんなのかな。

「あ！？本国への便が出る！じゃあね！」
「じゃあ」
「わ、私はここに…」

意外にあのトリオはいいと思う。
じゃあね、と最後にオルコットさんに告げてある場所へ向かう。

…武装探偵社だ。
まず勧誘の件とか、マフィアだった件とか。

…気が重いなぁ。
と、思っていると

「…ケーキ」

すっごい可愛いくって美味しそうなケーキが売ってある。
値は張ってるが。

「エリスちゃん…喜ぶかな」

私が本に吸い込まれたとき、エリスちゃんは一人だった。
あんなにも小さい子が。

許して、とは言わないけどそれでも何かで償いたい。

「お母さん失格だね…」

何度も一人にするなんて…
今は武装探偵社よりもエリスちゃんだ。

そう思い店に入る。

　

(罪滅ぼし)

―――――――――――――――――――――――――…

題名通り、異国と言ってきましたが組合ですね。
直す気はありませんよ。

続編はやろうか考え中です…
そして次話は夜まで飛びます。

宝石も鼠も出したい…！