第十五話 異能力 ページ17
取敢えず分からないことは聞いた結果。
細雪により谷崎君の姿を隠す(ことができる)
→そのまま谷崎君が男を地面に打ち付ける(この時細雪解除)
→その隙に国木田さんが私を与謝野さんのところへ運ぶ
→君死給勿により全快
らしい。つまり第二ステップで細雪を受けた。
分かるかこんなもん!姿見えないんだぞ!
ただ、社長さんの指示より逃亡した男を乱歩さんの異能力で御用にし、
現場の整備を賢治君が異能力でちょちょいとしたらしい。
“ちょちょい”が意味深に聞こえるのは気のせいと信じたい。
「どうだ様子は」
「誰ですか?」
「馬鹿者!社長の福沢諭吉さんだ!」
「すみませんでした!」
即刻90°近くに体を折る。
うひゃあ。目が怖い。
「福沢さん許して下さい。
……福沢さん?」
およ、と顔を上げるといない。
「社長ならもう戻ったぞ」
様子見だけだったのか?
「…さぁ、まだ話したいことがある」
「はい」
「君、武装探偵社に入らないかい?」
「質問していいですか?武装探偵社とは」
「此処」
「え?」
「此処」
「あ…僕の言ってた職場です」
敦君が代わりに答えてくれる。
「つまり敦君の職場が武装探偵社。
武装探偵社が此処、で合ってる?」
「そうだよ、ってさっきからそう言ってるんだけどねー」
太宰さんが軽く笑う。
「で、どうだい?」
「う〜ん、時間が欲しいです。でもどうして?」
「さぁ…何だと思う?」
う…見透かすような視線が怖いです太宰さん。
「まぁ、期待はあまりしない。自己判断で構わないよ」
「そうですか。なら本当に期待しないで下さいね」
そう言って出口までの案内に続く。
「武装探偵社…ね」
外に出て気づけば口に出してた。
さて、帰ろう。エリスちゃんが待って
「…」
別に目の前に川があって誰か流れてるというわけではない。
むしろ、エリスちゃんという言葉が原因。
『エリスちゃんが好きだったのは…デザート。
よし、卵と牛乳を買おう』
『正直自分でもありえないわこの量は』
ダラリ、と汗が垂れる。
記憶をさかのぼる。
“アレ”を手放したのは太宰さんと敦君に渡した時。
治療後に部屋を飛び出した時、その2人の手に“アレ”は無かった。
(買い物袋何処いった)
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臣民(プロフ) - ハニーさん» まだエリスちゃんの正体が明かされていない時でしたからね……。その設定で大丈夫だと思います! (2019年2月3日 10時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 此処でのエリスちゃんッて普通の子供設定なンですか? (2019年2月2日 16時) (レス) id: ec7085eabe (このIDを非表示/違反報告)
エリザベート(プロフ) - 4番希望で!! (2016年9月1日 12時) (レス) id: 4126f800ee (このIDを非表示/違反報告)
みるの - 4を希望します! (2016年8月31日 1時) (レス) id: ae8c0f0041 (このIDを非表示/違反報告)
夜月☆彩(プロフ) - 1が読みたいです! (2016年8月30日 22時) (レス) id: 89f03b0b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:臣民 | 作成日時:2016年7月28日 22時