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第十三話 断末魔 ※グロ要素 ページ15

周囲が私達を見る。
私は刃物を見る。

目の前の恐怖におびえていると


「…テメェ、ポートマフィアなんだってな」
「!」


血塗れの人が耳元で囁いてきた。
どうして知って…


「…俺はそいつ等に大事な“両腕”を亡くされた」
「両、腕?じゃあ、この首絞めてるのは」
「テメェ馬鹿か。“人”のことだよ」


ごめん分かんない。
分かんないけど…

そろそろキツい。

するとその様子に気付いた男が


「ああ…?眠いのか…?じゃあ眠気覚ましが必要だな。
 両腕を失った気持ちを思い知れ…!」



あ、マズ



「あ゛あ゛あぁああああぁぁあぁぁぁあああ゛!」


クッソ!此奴腕切りやがった!
血の温かさが恐怖で凍った体を溶かすのが逆に気持ち悪い。


「俺も最初に左腕を亡くしたんだよ。だからお前からも、な」


何が『な』だ!ふざけん

「ぐぅッ!?」


突如、男からの拘束が解ける。


「がっ!?」


男はいきなり出てきた軟派そうな男子に後ろに倒され、呻き声を上げる。

拘束から解けた私を眼鏡の人が横抱きしてどっかに連れてく。


「もう少しで腕が治る。だから死ぬな!」


眼鏡の男性はそのまま建物へ。
治る、という言葉を聞き必死に意識を繋ぎ止める。


「与謝野先生!」
「国木田こっちだ!」


バスンッ!と降ろされ、ガチャガチャと拘束され、


 


…は?


「何…する……すか」


『ん』と『で』が言えない。違うそうじゃない。


「おや吃驚したかい?安心しな。すぐ腕は治る。

 …瀕死になれば…ねぇ?」

―――――――――――――――――――――――――…

 

武装探偵社前で通り魔が出たらしい。
それを社長に何とかするように言われたが…

被害者がでたなら即刻異能をフルに使えとのこと。


「勿論、俺の目の前で誰かが死ぬなどは書いてない」
「国木田さん?どうかしましたか?」
「敦か。独り言だ気にするな」


思わず口に出てしまったか。

ちらり、と与謝野先生と女のいる部屋を見る。
見るが聞きたくはない。想像もしたくない。

さて…あの女の“治療”は何時までかか

「うわああああああああぁぁぁぁああ!!」


…さっきの女が飛び出てきた。
非道い形相で。


 


(ある意味の断末魔)

第十四話 武装探偵社→←第十二話 買い出し



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , エリス , オチまでが未定   
作品ジャンル:アニメ
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臣民(プロフ) - ハニーさん» まだエリスちゃんの正体が明かされていない時でしたからね……。その設定で大丈夫だと思います! (2019年2月3日 10時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 此処でのエリスちゃんッて普通の子供設定なンですか? (2019年2月2日 16時) (レス) id: ec7085eabe (このIDを非表示/違反報告)
エリザベート(プロフ) - 4番希望で!! (2016年9月1日 12時) (レス) id: 4126f800ee (このIDを非表示/違反報告)
みるの - 4を希望します! (2016年8月31日 1時) (レス) id: ae8c0f0041 (このIDを非表示/違反報告)
夜月☆彩(プロフ) - 1が読みたいです! (2016年8月30日 22時) (レス) id: 89f03b0b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:臣民 | 作成日時:2016年7月28日 22時

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