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第十一話 秘密の作戦 ページ13

「…」


バチッと目が開く。
そして段々と覚醒する。

「お母さん…?」


Muttiのいる方向へ手を出す。


「…?」


だが手には慣れ親しんだシーツの触り心地。
眠いせいもあって、目をこする。


「……??」



いない。


「いない!」


叫ぶのと思うのは同時だった。

慌てて身支度をする。


「リンタロウ!お母さんが」
「お早うエリス」


…Mutti?何してるの?


「じゃじゃーん!朝食作ってみました!」


“朝食”と言う言葉に反応して机上を見る。
何時もの朝食程ではないが、それなりに多い料理。

そして、私の好物。


「どう?すっごい早起きして朝食作られる前に作っちゃった!
 エリスの好きなものを知ってる限り入れたよ!」
「Danke!」
「あ、お早うエリスちゃん!」
「雰囲気ぶち壊し」
「非道い!」


これだから中年は。


「しかし、よく作ったね。
 …こんなに」
「あはは…張り切りすぎました」
「ねぇ!食べていい?」
「うん」
「いただきます!」
「それじゃあ私も…いただきます」
「どうぞ」


……おいしい。流石Mutti!
リンタロウとMuttiが話してるけど手が止まらない!


「食材は足りたのかね?」
「はい、一応。買い戻しましょうか?」
「係がいるが」
「たまには買い物とか、お母さんらしいことさせて下さい」
「…」
「ねぇ、買い物?行きたい!」
「食べ物しか買わないよ?しかも数十分で終わると思うし…
 だから前に行かなかったケーキ店に行ってらっしゃい」
「お母さんが言うなら!リンタロウ、予約!」
「もうしたよ」


こういうリンタロウは好き。

Muttiがリンタロウをすごい目で見てるのは知らない。


「そういえば私、仮にもマフィアですよね。
 大丈夫ですかね?」
「最近通り魔が出てるらしいよ」
「リンタロウやっつけて」
「勿論!エリスちゃんのお望みなら!」


Mutti安心して。ちゃんと守るから。


「鴎外さんがやっつけてくれるなら安心だね。
 …買い物については店が開いたら出ますね」


身支度しに行くのか部屋に行っちゃった。



「…リンタロウ?」
「分かってるよエリスちゃん」

と、言って連絡用の機械を使うリンタロウ。



「全部隊に告ぐ。町中の通り魔を速やかに

 潰せ。」


 


(愛も歪めば狂気)
―――――――――――――――――――――――――…

第五話でも書きましたが
Danke…独逸語で ありがとう

第十二話 買い出し→←第十話 金髪のアノ子



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , エリス , オチまでが未定   
作品ジャンル:アニメ
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臣民(プロフ) - ハニーさん» まだエリスちゃんの正体が明かされていない時でしたからね……。その設定で大丈夫だと思います! (2019年2月3日 10時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 此処でのエリスちゃんッて普通の子供設定なンですか? (2019年2月2日 16時) (レス) id: ec7085eabe (このIDを非表示/違反報告)
エリザベート(プロフ) - 4番希望で!! (2016年9月1日 12時) (レス) id: 4126f800ee (このIDを非表示/違反報告)
みるの - 4を希望します! (2016年8月31日 1時) (レス) id: ae8c0f0041 (このIDを非表示/違反報告)
夜月☆彩(プロフ) - 1が読みたいです! (2016年8月30日 22時) (レス) id: 89f03b0b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:臣民 | 作成日時:2016年7月28日 22時

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