難攻不落のシンデレラ

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合同練習3日目


『おはようございます…』

…あれ、昨日どうやって帰って来たんだろう。覚えてない。
思えば、いつから記憶が無い？えーっと…優希さんに騙されて行った先に男子が4人居て…2杯目の烏龍茶…飲んだっけ？

石井「おはよ〜。二日酔いは平気？」

『ふつ、か……は！？』


飲んだ！？


『いつ！？どのタイミングで！？あそこで！？』

石井「んー、何か烏龍茶じゃなくてウーロンハイだったみたい。店員さんのミスで烏龍茶じゃなかったんだって」

『……マジで』

…やってしまった。しかもあの場で。
酔った自分がどうなるのかは、周りの人達から聞いているけど自覚が無い。どうやら抱きつき魔になるとか？それをあの場で…石川くんや柳田さんや関田さん、小野寺さんが居るあの場でやってしまった…終わった、何か終わった。全てが終わった。

『…ちなみに誰にしました？』

石井「えっとね、石川くんと柳田くん」


終わった。


『今日休んでもいいですか』

石井「3日目頑張るよ〜」

ああぁぁやだやだやだあ！！



***



石川「あ、おはようございます」

魔の3日目です。

石井「おはよう〜」

あの事実を知るのはあの場に居た人達だけ。
早速、被害者に会いました。

『っ…ぁ…っ！』

思いっきり頭を下げた。
だってだって、石川くんに抱きついて食べさせたり飲ませたりしたんでしょ！？無理、すっごい恥ずかしいし怖いよぉぉおお！

石川「木田さん、二日酔い大丈夫？」

『っ…え』

石川「まあちょっとびっくりしたけど、元気そうでなにより」

石川くんは気にしてないとでも言うように笑って、やって来る小野寺さんに手を振った。

小野寺「木田さん、おはよう」

『ぁっ…おはよう…ございます…』

小野寺「昨日の木田さん、可愛かったなあ」

『か…かわいく、ないです…！』

石井「お」

小野寺「そんな事なかったけどなあ。今日もよろしくね」

控えめに会釈をして会話を終わらせて大きくひと息。絶対面白がってたよ…

石井「石川くんだけじゃなく今度は小野寺くんもクリア」

『クリアじゃないです』

石井「大丈夫。小野寺くんはからかってないよ」

『…もういいですぅ』


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