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さっきまでのハイテンションから一気に絶望へと突き落とされるこの恐怖。座り込んでいる私の目の前には、同年代の男性。見下ろされてるのもプラスされて怖いし確実に私、怒られるよ怖いよ。何か終わった。うん、終わった。
石川「あの…」
瞬時に顔を隠したから相手の顔はよく見えなかったけど、多分、優希さんとよく話していた人だ。多分、そう。名前は…分からないけど、何でここに居るの?もしかして自主練に行こうとしてた?
『ん?』
石川「?」
待って。
この人、いつから目の前に居た?
終わった。何か終わった。
また思考が停止する。
もしかして、最初から見てた!!?
石川「あの…」
『うぁ…!!』
石川「中にマサさんが居たんすか?」
『!!!』
腰を下ろして目線を合わせるようにして訊ねてきた。それで恐怖を減らそうって魂胆でしょうが残念ながら私には全く効果が無い。何かごめんなさい。私は更に逃げるように体を小さく丸めた。
石川「あー…石井さんから少し聞きました。同年代の男と喋るの苦手、なんすよね…?」
『!』
優希さん…!?
『ど…なっ…!』
思わずバッと顔を上げてお決まりの喋り方。
『っ!』
その人と距離が少し遠かったからそこまで驚かなかったけど、目が合ってしまったので反射的に目を逸らす。うぅ、動悸が…相当緊張してる証拠だ。柳田さんに褒められた時とは違うドクドクは恐怖心。
ちなみに私が何を言おうとしたのか。どうして、何で、そう言いたかった。けど、例の通り何が言いたかったのか絶対伝わっていない。
石川「あ…俺も、イタリアでバレーしてるんです」
するとその人はまた優しい声色で話し始めた。
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しおん(プロフ) - はるかさん» お返事ありがとうございます!そのように言っていただけてとても嬉しいです(^^)もっともっと甘くなるように努力致します!! (2019年12月10日 20時) (レス) id: cd6fb91589 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - いえいえ、直して頂きありがとうございました^^ 柳田さんがイケメンすぎてどきどき止まりません笑 (2019年12月10日 12時) (レス) id: 625bd2f9b0 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - はるかさん» 初めまして!お立ち寄りありがとうございます(*^^*)申し訳ありません、誤字でした。主人公の事です!ご指摘ありがとうございます、修正致しました。今後ともよろしくお願いします(^-^) (2019年11月28日 9時) (レス) id: cd6fb91589 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 小説読ませて頂きました!ところで、『間宮』さんって主人公のことですか?? (2019年11月28日 8時) (レス) id: 625bd2f9b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しおん | 作成日時:2019年11月26日 16時