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今日は練習見学が許されている日。今日はバイトが休みだったのでこっそり観に行った。
Vリーグに出場するチームの雰囲気から選手一人一人のモチベーションに至るまで全てにおいて、2年前に観たあの時の大学バレーとは全くの別物だった。昴くんのお陰で徐々に覚えていったルールと照合しながら見進めるバレーは本当に面白くて、もっともっと知りたくなる。
だがその前に、大学3年なのだから就活に備えなくちゃならない。

「柴田さんは就職先決めたんですか?」

練習後、今年から昴くんと同じチームになった柳田将洋さんと昴くんと3人でご飯に行った。試合じゃないからと言って練習後に堂々と昴くんの前に現れるほど、私は馬鹿な女じゃない。事前に予約しておいた個室のお店に私が先に入って、そして2人が後から合流する形で食事の席に着いた。柳田さんは昴くんの可愛い後輩で、高校時代からサーブに定評があったらしい。それはさっきの練習を見てても分かった。綺麗なサーブフォームから繰り出される100km/hを超えているであろうサーブは彼の大きな武器ともいえる。
そんな彼に、昴くんはいとも簡単に私との関係を打ち明けたのは最初の食事の席。今日は何度目だか覚えていないけど、あの初日の昴くんには驚いた。付き合って2年、今までチームメイトには明かさなかったのにここに来て柳田さんにだけ打ち明けたのだから。
更に偶然にも私と柳田さんはお互い人見知り過ぎて初日はずっと昴くんが喋りっぱなしという何とも変な空気、絵面。いや、もしかしたら柳田さんの方は「何で食事デートに俺が居るんだよ」みたいな肩身の狭さを感じていたのかもしれない。だけどそれ以降もこの食事の席を設けては途中退室する事無く最後まで堪能していたから、私が考えていた事は無かったみたい。そして徐々に私と柳田さんとの間にも会話は生まれて来て、今に至る。
私の方が歳下なのに何故か敬語。

『図書館員を考えています』

私も20歳を過ぎたからお酒も解禁された。昴くんはレモンサワー、柳田さんは梅酒ロック、そして私はカシスオレンジを飲んでいた。

「マジ!?それ初耳!」

『あれ、言ってなかったっけ?』

「ちょっと〜、マサに言う前に俺に言だろー!」

「昴さん器小さいっすね」

「うるせー!」

お酒が入ると場の空気も明るくなるから凄く楽しい。これからもこんなに楽しい日々が続くんだろうなと思っていた。




この日までは。

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作者名:しおん | 作成日時:2019年10月26日 6時

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