ありがとう、皆。【弱虫ペダル】 (ページ7)

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それから… ページ7

『おはよう！』

それからは、よく覚えてない。

毎日学校に行って、勉強して、帰ってきて。

真波「おはようございます。先輩。あのっ！今日一緒にお昼…」

『ごめんね。今日はちょっと…』

誘いを断って。

別に断る必要なんてないはずなのに。

私は甘えてる。

昔の私と重ねてる。

甘えるな。

甘えるな。

NOside

真波「東堂さん！」

東堂「どうした真波。あと！廊下は走るんじゃ…」

真波「A先輩のことで相談があります。」

東堂「！

…そうか…お前も気づいていたのだな。」

真波「はい。実は…A先輩はここの世界での人じゃないんです。」

東堂「！？」

真波「俺が連れてきたんです。苦しんでいるA先輩を見ていたくなくて。」

…

東堂「つまり、こことは違う別の世界から、Aは来て、こっちの世界にはずっといることになっていたのか…」

真波「はい。でもまた苦しんでる。A先輩の苦しみのもとは何なんだろう。」

東堂「まずは…」

真波「直接聞いてみますか。」

…

Aside

もういや…

なんだか疲れる。

帰っちゃおうかな？

うん。帰ろう。

真波「A先輩！」

東堂「A！」

何

声を出したつもりだったんだけど…

出てないみたい。

相当疲れてる。

帰ろう。

真波「待ってください！」

『やめて！離して！』

皆が唖然としてる。

そりゃそうだ。

私らしくないもんね。

でもちょっと疲れちゃった。

『帰るね。』

もういいや。

やめよう。学校。