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34生きてるby横尾 ページ34

あれから、、1年と半年…

俺はほぼ毎日病室に来て、太輔の体をふいたり髭をそってあげたり、、してあげていた。


横「もう、こんな桜が咲いたんだね…」


横「…太輔??皆でツアー回ったんだよ。夏だったから暑かったよ〜」



横「わ〜窓を開けたら、葉っぱが入ってきちゃった(笑)でもこの秋になりかけのときの匂い好きなんだ〜」


横「寒くなってきたね。太輔もこのニット帽とマフラーして暖かくしてね?」



ずっと目を開けない太輔に向かって、独り言のように話していた。



でも、話したあとはいつも…


横「……ぐすっっ!!ひっ。。」



静かに声を殺して泣いていたんだ。




いつか目を覚ますと信じて…





横「じゃあ、、今日も帰るね?……」


それは、ある冬の寒い日だった…


もう目を覚まさないまま2年が過ぎようとしていた…


藤「ん……」



えっ?




横「え…?たいすけ?太輔??」


藤「ん……わ、た、?」


声があまり出ないようだったが、しっかり声は聞こえた。



俺の名前を呼んでくれた。


横「すぐ先生呼ぶから!!」


ナースコールを呼んで、先生っ目を覚ましました!!と大きな声で叫んだ。




藤「わ、、」


横「話さなくていいから、太輔。」



ぎゅっと強く手を握った。久しぶりの感触。




生きてる、生きてる、太輔が生きてる。



先生「藤ヶ谷さん!!ちょっと目を見ますね??」



先生は色んなとこを見て、驚いた声をあげた。



先生「良かった。藤ヶ谷さんの生命力にはビックリです。まだ呼吸が浅いので呼吸器は付けておきますが、、一週間後には退院出来そうですね。」



横「ありがとうございます。」



先生に何度も何度も頭を下げた。



太輔はまた眠りについたがしっかり意識もあり、、生きている。



横「太輔……もうっ、心配かけやがって。」



急いで太輔の家族に電話した。

メンバーにも。



横「太輔……」



手をぎゅーーっと握るとしっかり今まで無かった反応が。





生きてるんだ、、



生きてる。




もうそれだけで涙が止まらなかった。

35最終回by藤ヶ谷→←33天国by藤ヶ谷



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kinako(プロフ) - あいさん、うーん。まあそうなりましたね(笑)なんだか忙しくて更新もなかなかできないんですけど見てくださっていて嬉しいです。 (2015年11月1日 21時) (レス) id: c3b4941417 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 太輔が受けかと思ったんですけど横尾方なんですね… (2015年11月1日 21時) (レス) id: 3af4f13be7 (このIDを非表示/違反報告)
kinako(プロフ) - TeddyBear さんありがとうございます。ほんと小説書くの下手なんですけどこれからも更新頑張ります! (2015年7月19日 20時) (レス) id: c3b4941417 (このIDを非表示/違反報告)
TeddyBear - 引き込まれちゃいました(*´`*)~♪続き楽しみにしてます(*^_^*) (2015年7月19日 19時) (レス) id: 5cd71a055a (このIDを非表示/違反報告)
kinako(プロフ) - 玲愛さんありがとうございます。がんばります! (2015年5月24日 15時) (レス) id: c3b4941417 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kinako | 作成日時:2015年3月6日 22時

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