4俺の気持ち。by.北山 ページ4
逃げ出した藤ヶ谷を一生懸命追いかける。
北「ちょ、藤ヶ谷っ!!」
振り返った彼は、あまりにもひどい泣き顔。
北「…藤ヶ谷、分かってたことじゃん。この事実は…」
そう…考えたくはなかったけれど、分かっていたこと。記憶障害で俺らのことも忘れてる横尾さんになってるかもって。
藤「分かってた、わかってたよ!!!だけど、あんまりだろ。」
泣き崩れる藤ヶ谷。
知ってるよ、ずっとお前横尾さんのこと親友以上に心許してたもんな。
俺には目もくれずに…ずっと。
近くでみてて嫉妬…ってゆったらかっこ悪いけど、羨ましかったんだ。
宮「…そうだな。でもここで悲しんじゃダメだよ、横尾さんの記憶みんなで掘り起こそうよ。」
宮田がガヤさんの手を握って言う。その言葉に俺は、深く頷いた。
北「そうだよ、そうだよなあ!俺らだけ思い出せて藤ヶ谷だけ覚えてないって、んなわけねえじゃん。俺たちで思い出させてやるよ、だから泣くなよ…藤ヶ谷。」
藤ヶ谷を強く強く抱きしめた。
壊れてしまえばいい…それほどお前が好きだから。お前の笑顔もう一度見たいから。
決して…横尾さんのためじゃない。
千「俺も手伝うよ!」
玉「俺も協力するからさ!ガヤ…」
みんなが口をそろえてゆってきた。泣きすぎて嗚咽している藤ヶ谷。
どんだけ横尾さんが好きなんだよ…
藤「…ありがとう、あ…」
横「俺に会いたかったんだろ?あんた…」
病室にいたはずの横尾さんがゆっくり歩きながら藤ヶ谷の前に来ていてそんなことをゆっていた。
藤「…うん。あ、あいたっ、たかった…」
俺に抱きしめられたまま、鼻声で泣きながらそう話す藤ヶ谷。
横「じゃあ…逃げんなよ。おれ病人だから看病しろよ。何があったか知らないけど、泣いてないでさ」
藤「…え?」
横「みんな仕事忙しいだろうし、あんたキスマイじゃねえし。」
キスマイにいたことまで覚えてない…嘘だろ。ほんとに藤ヶ谷の全てを忘れてしまったのか?
それでも藤ヶ谷は…
藤「うん。そうだね、キスマイじゃないし。」
横「てことでまたな!みんな。俺、この人いるし大丈夫だから!ありがと!」
みんなにふりふり手を振る横尾さん。
藤ヶ谷に“じゃあな”って伝えて5人で帰る。
横尾さんにあそこまでゆわれて相当ショック受けてんだろうな…
でも藤ヶ谷、肩が異常に震えてたな…ほんとに大丈夫かな…
久しぶり抱きしめると改めて思ったよ。
やっぱり…横尾さんには渡せないって。
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kinako(プロフ) - あいさん、うーん。まあそうなりましたね(笑)なんだか忙しくて更新もなかなかできないんですけど見てくださっていて嬉しいです。 (2015年11月1日 21時) (レス) id: c3b4941417 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 太輔が受けかと思ったんですけど横尾方なんですね… (2015年11月1日 21時) (レス) id: 3af4f13be7 (このIDを非表示/違反報告)
kinako(プロフ) - TeddyBear さんありがとうございます。ほんと小説書くの下手なんですけどこれからも更新頑張ります! (2015年7月19日 20時) (レス) id: c3b4941417 (このIDを非表示/違反報告)
TeddyBear - 引き込まれちゃいました(*´`*)~♪続き楽しみにしてます(*^_^*) (2015年7月19日 19時) (レス) id: 5cd71a055a (このIDを非表示/違反報告)
kinako(プロフ) - 玲愛さんありがとうございます。がんばります! (2015年5月24日 15時) (レス) id: c3b4941417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kinako | 作成日時:2015年3月6日 22時