ずっとスキナンデス。

2神様の悪戯。by.藤ヶ谷 ページ2

北「横尾さんのとこ今日も行ってくるわ。」
二「あ、ああ。」

正直あの日から意識は戻ってるらしいが、眠り続けてる渉はまるでほんとに…

全員が10日間すぎた今日、悲しいけどもう諦めかけてる…気がする。
一生あのまま目を覚まさなかったら…？

キスマイはどうなるの？そんなことが頭をよぎる。

玉「おいっ！みんなどうしたんだよ！わったー頑張ってんだぞ。そんな…暗くなんなよ！」

いつも決してそんなことゆわないタマが強く言い放つ。

藤「タマ…そうだよ、そうだよ。みんな渉が１番頑張ってんだって。頑張って…」

すーっと涙が滴り落ちる。
俺だけじゃなかった…みんな静かに泣いていた。

あれから毎日のようにみんなで、渉の世話をしていた。
動かない足をふいてあげたり、マッサージしたり、今日あったことを話したりして。

だけど渉ったら傷がたくさんついた顔で、ぬいぐるみのように寝やがる。
まったく動かないで…

何度語りかけても、いつもの八重歯さえも見えてこない。

今日も6人で仕事を終わらせ、結局全員で行くことにした。
みんな覚悟をしていた。
終わりかもしれない…って。
最期かもしれないって…

横尾渉様と書かれた病室を今日も静かに開ける。
いつものように見慣れた渉のお母さんの背中。

だけど今日だけは違った。
奇跡だと思った、この時だけは神様に感謝した。
玉「え…わったー！」
玉が渉のとこに駆け込む…それでみんなはっとしてどんどんメンバーが渉のとこに走りよる。

横「みんなっ！」
渉の元気そうな声が部屋中に響きわたる。
久しぶり聞いた声、愛しくて。

藤「渉っっ!!」
あまりにも嬉しすぎて抱きしめる。
メンバーも真似して上からどんどんハグしてくる。

痛いいたい！ってゆってたら渉の口からとんでもない言葉が出てきて耳を疑った。
横「ちょっと待って…あんた誰？」

藤「え…？」


さっきまで神様は優しかったのにコロっと俺に悪戯をしたんだ。

渉は汚らわしいものを見るかのような目つきにかわる。

俺は立ち尽くすしかなかった…

3記憶にない人。by.横尾→←1メンバーの交通事故。

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