貴方に逢いたくない ページ10
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「……」
二度目の目覚めは、慌ただしかった。
カーテンで囲まれている病室であろう場所の隣の廊下から色んな人の足音が聞こえてきて。
ナースコールを押すと、直ぐにカーテンが開いて視界が明るくなった。
「Aくん？！
起きたのかね！？体調は！！？？」
心配そうに見詰める首領。
こんな極悪非道なマフィアでも、首領はこんなに優しいんだなあと思いつつ。
掠れた声で首領の名を呼んだ。
「善かった……直ぐ中原君に電話を入れるから、安心し給え」
「……ｹﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ、はい…」
余り喋らない方が佳いと首領は私を半ば無理矢理寝かせる。
喉が激しく痛んで、血が出ていないのに血が出ているような気分だった。
「任務を終わらせたら向かうとの事だ。
私だけじゃ不安だろうが、許してくれ」
優しく語りかける首領に頸を横に振ると、少し不安気な顔をした。
＿＿＿中原さんに、遭いたくないのに。
そう思い乍ら目を伏せる。
首領は察したように口を開いた。
「君が昏睡状態に陥った間、様々な事が起きた」
首領は空気を読んで話題を変えてくれている。
＿今はその優しさに心を委ねても佳いのだろうか＿
少しばかり甘えて佳いよね、と思い私は小さく頷いた。
そこからは色々な事を聴いた。
太宰幹部が織田さんの死と共に、私が昏睡状態に陥って直ぐマフィアを脱退し行方不明。
入れ替わるようにして中原さんが幹部に昇格し、中原さんの想い人はフリーになってマフィア専属の
そして一年前にマフィアを脱退したようだ。
織田さんの死は知人だったので驚いたが、あの人は太宰幹部を追ったのだろうか。
頭を使うだけ無駄だ、と私は考えを放棄した。
因みに１回目覚めてから三日経っていたそうだ。着替えとかどうしていたんだろ。
「くっく、……Aくんは表情に出やすい。面白くて仕方がないよ」
真逆全部判っているのか？と思いその言葉に恥ずかしくなったが
中原君が来たら起こしてあげるから寝なさい、と額を撫でられて私の意識は呆気なく闇に沈んでいった。
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ゆい - 首領は中也のこと名前呼びですよ (2018年10月3日 10時) (
レス) id: ec4be56788 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2018年7月9日 1時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
@くろ＿。(プロフ) - 雪花さん» ありがとうございます！実は先程公開しようとしたらデータが消えました、、、えへ (2018年6月10日 16時) (レス) id: a5d4ec3f5a (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - すごく面白いです!!続き楽しみに待っています!! (2018年6月8日 13時) (レス) id: 5dc7f7d16f (このIDを非表示/違反報告)
@くろ＿。(プロフ) - こんるりさん» あざますぅえええはぁぁぁあす↑↑↑中也さんとびっきりかっこよくしますね(ｳｨﾝｸ) (2018年5月30日 20時) (レス) id: a5d4ec3f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠くろ＿＿。 | 作成日時：2018年5月23日 18時
